BMW、車両の走行距離記録を促す仮想通貨報酬システムの試験を実施

 BMWが仮想通貨ベンチャーのドーヴと共同でパイロット事業を実施した。ドーヴが8日、公式ブログで明らかにした。DOVと呼ばれるERC20トークンを使った報酬システムで、ドライバーがリース車両の走行距離の追跡するよう促した。

 ドーヴは公式ブログで、リース車両の残存価値の維持は「文字どおり(BMWが)お金を稼げる分野だ」と指摘し、車両の走行距離は、その車両の再販売価格が悪影響を受けるかどうかを決定する唯一の最重要ファクターだと位置付けた。しかし同時に、走行距離のデータを管理する既存のシステムは不十分だと強調した。

「現在、BMWの車両間における車両マイルの追跡は、燃料カードを介して行われている。ドライバーが車両に燃料を補給すると、補給所が車両の走行距離を入力、保存し、レシートにそれを印刷するシステムだ。数字の打ち間違いや見落とし、単にあまりに忙しすぎるなどのさまざまな理由により、このデータは実際とは異なる数値にすぎず、役に立たないことも多い」

 今回のトークンによる報酬システムでは、依然ドライバーが走行距離のデータを手動で入力する必要があるが、ドーヴのトークンのウォレットアプリがインセンティブとなり、ドライバーに毎週特定の時間にダッシュボードのスナップショットを撮るよう促すシステムとなっている。

 その後、光学文字認識(OCR)と機械学習により数値が認識され、ブロックチェーン上で検証、保存が可能な整数に変換される。スマートコントラクトにより、ドライバーは画像を1回提出するごとに1DOVトークンの報酬を受け取れる。

 ポルシェは今年2月、自動車メーカーとして初めてドライバーが利用するブロックチェーンの試験に成功した。この試験は無人自動車でも検証された。コインテレグラフは3月、フォードによるブロックチェーン関連特許の出願についても報じた。フォードは、仮想通貨のトークンを交換することで利用者の行動に影響を与え、交通の流れを促進するシステムの開発を目指している。