7,000万ドル近くのビットコインを洗練されたサイバー攻撃によって失った後、香港を拠点に置く取引所Bitfinexは、同取引所を利用して資産を失ったユーザー間で損失額を分配負担させることを検討しているという。

8月5日のブログ上の投稿で、Bitfinexは、ユーザーと顧客に対して”損失額分配負担のシナリオ”が適用される可能性を示唆し、BTC/USDのポジションで現在有効なローンとビットコイン残高を利用することで盗難被害の問題を解決することが出来る可能性があるという。

しかしながら、ソーシャルメディア上で取り上げられ引用されている数字は”誤り”であるとしてユーザーの不安を無くす形でBitfinexは発表を行っており、実際の損失額は―最終的な保有ポジションと残高確定後のものであり―本質的に公になっている金額とは異なるものである可能性が示唆されている。

「引用されている数字は誤りであり、まだ何も断定は出来ない状態で、我々も未だポジションと残高の確認処理の段階です」、と、BItfinexはアナウンスを行っている

 

最終的な決済額と調査

 

同取引所は、8月6日にユーザーと顧客に対し情報をまとめて開示する予定であり、今週最も多かった質問に対して返答を行う利用者限定のFAQのコーナーも設ける予定のようだ。

Bitfinexによれば目下の段階では何も詳細は決定していない。公表されている数字は全く正しくない可能性があり、調査中だ。同取引所は既にすべてのコア・オペレーションを終了しており、安全性を考え、限定的な機能のみリストアするために準備を行っているとのことだ。

 

段階的な返済

 

中国で活動するマイナーでBitfinex取引所に100BTCを置いていたChandler Guo氏は、ブルームバーグの取材に対して、最終的にきっちりと返済することが出来るのであれば損失額の分配負担は長期的に考えれば取引所や顧客にとって良い結果を生むことになるはずだと語っている。

「多くの人が損失額分をシェアしようとは思わないでしょう。しかし長期的に見れば同プラットフォームが損失額を返済することができるのであれば賢い選択となり得ますし、問題はなくなるでしょう」と、Guo氏は語っている

Bitfinexが最終的に損失額分を返済するという道を選ぶかどうかは定かではない。今日のビットコインコミュニティからの反応を考えると、重大な訴訟に繋がるような手に負えないアウトブレイクが引き起こされる可能性もあるだろう。