LocalBitcoinsによると、インド国内でのビットコイン利用者が増加してきているようだ。

Coin Danceで比較すると、LocalBitcoinsの週ごとのビットコインの取引ボリュームは、先週の1,630万ルピーと比べ、11月26日付で2,770万ルピー (INR)である。

 

廃貨による影響

 

今回の取引ボリューム増加の要因は幾つか存在する。1番大きい要因は、最近のインド通貨の廃貨政策だ。インドは、世界最大の送金受取国である一方、500ルピー札と1,000ルピー札は廃貨される形となった。他の要因としては、されているインド政府による金の輸入禁止政策がある。

しかしながら、インドのような国の巨大な市場価値を踏まえると、現在の約40万8,000ドルに相当する取引ボリュームは未だ不相応だと考えられる一方で、関連した値を見てみると、ビットコインがゆるやかに活発化し始めていることがわかる。

 

低いビットコインへの意識

 

廃止された500ルピー札と1,000ルピー札は、最も金額の大きい紙幣で、ドルに換算すれば、それぞれ、約7.30ドル札と14.60ドル札だ。

インドは約13億人の人口を有し、中国に次いで世界第二位である。仮想通貨に対する意識の低さや比較的まだ成長過程である市場を考えると、ビットコインの利用者が急激に増加するのは、難しい。時が経てば状況が変わる可能性はあるが、数だけを見ればインド国内におけるビットコインの利用者や購入者の規模はまだ小さい。

また、現在の取引ボリュームの増加は、ビットコインがまだ過渡期に在ると考えれば、過去の記録と比較して比較的容易に上昇したものといっても差し支えないものだ。確かなことは、ついにインドでもビットコインの利用者が増え始めたということだ。