ベネズエラ国内におけるビットコイン出来高が著しく増加している。

深刻な経済闘争の中、かのラテンアメリカの国においてビットコインが台頭してきているようだ。LocalBitcoins.comの統計を見ると、買いと売りどちらにおいても全面的に活発に取引がされており、先月から出来高が倍増してきている形だ。

ベネズエラにおいてビットコインによる取引は違法である一方、国民としては絶望的な状況において活路を見出すべく、ハイパーインフレと悪化する経済状況から避難場所を求めて政府が発行する通貨から仮想通貨へと大勢が資金を移動させているようだ。

 

ベネズエラ国内の経済悪化という悪夢

 

ベネズエラにおける経済状況は悪くなる一方だ。政府による経済政策の失態により国民は深刻な飢餓状態に喘いでいる。

食料不足は経済のどのレベルにおいても広がっており、動物園内の動物たちが次々と食糧不足に餓死している件が有名である。

食糧不足問題が深刻化したことを受けて、ベネズエラ政府は国民に対し、最大60日間、農場での可能な限りの肉体労働を強制的に課す法令を発布した。

緊急の後援的措置がなされたことでアムネスティ・インターナショナルなどの人権団体から、今回の法令はベネズエラ軍の権力を強固なものにする策略であるとして抗議があった。

 

経済問題に際して各国で軒並みトレードアップされるビットコイン

 

世界中で経済闘争が起こっている中、ビットコインの出来高が増加しているのはベネズエラだけではない。

法的な問題が続いているが、国内の経済不安が残る中ロシアもLocalBitcoinsでの出来高は増加している。

マレーシアもまた似たような出来高増加が続いており、鈍化しつつある国内経済とは対照的だ。

より不安定且つ最近の経済成長率の大幅下落を受けて、ケニアのビットコイン取引量もまた、大きく増加しているようだ。