Snapchatで有名な親会社Snap Incへ最初に出資したJeremy Liew氏はビジネス・インサイダーが行ったインタビューの中で、2030年までにビットコイン価格の50万ドルへの到達が現実味を帯びてきているのではないか、と語った。

2009年に導入されてから1年間の例外を除き、ビットコインは一貫して世界で最も優れた通貨やアセットとしてあり続けてきた。

一般的な消費者基盤からのビットコインの認識とは対照的に、過去数年でビットコインの価格変動レートは大幅に小さくなってきており、安定した価値保存の方法として、仮想ゴールドとして、そして決済ネットワークとしてその姿を変えつつある。

決済ネットワークとしてのビットコイン

ビットコインは現在世界中で安定した決済の方法として利用されている。事実、コインテレグラフが2月に取り上げたように、フィリピンは正式にビットコインを合法的な送金や支払い方法として認知している。

フィリピン中央銀行は次のような声明を出している―

「むしろ、BSPは、金融サービス提供、特に支払いおよび送金のために利用される場合、VCを規制することを目的としており、マネーロンダリング対策(AML)や、テロ資金調達(CFT)、消費者保護、や金融の安定において重要なものである」

Liew氏とBlockchain CEO、Peter Smith氏によれば、ビットコインの透明性や高い流動性から考えれば、ビットコインは一般消費者にとっては実用的な送金方法であると語る。その点でいえば、ビットコインは投資に向いており、信頼性も高い仮想通貨として、メインストリームにおける投資家やユーザーにとっては魅力的なものとして写っているとLiew氏は説明する。

Liew氏とSmith氏曰く

「海外へ送金を行う外国人にとって、ビットコインは安価な送金方法ですし、ビットコインベースの送金の比率はビットコインが注目されるにつれ、大きく増えていくことでしょう。高い流動性と送金のしやすさ、そして地政学的リスクを鑑みた場合の継続する市場のパフォーマンスを考えれば、ビットコインは消費者および投資家レベルでの投資、どちらとしても強力な候補として挙げられます」

ビットコインが持つ特徴的な特性により、ビットコインは爆発的に成長を遂げている。資産管理のツールとして利用する人もいれば、長い目で見れば、銀行間送金と比べて少ない手数料と承認までの短い期間で送金が行えるため、決済の手段として利用する人もいる。

ビットコインの指数関数的な成長速度、上限のある供給量、希少性、等を考慮すれば、消費者基盤が4億人に到達する頃には、ビットコイン価格が50万ドルに達する可能性は非常に高いだろうとLiew氏は説明する。現在、CoinbaseやBlockchainなどによって提供されているおよそ2,000万のビットコインウォレットが存在する。Liew氏は、今後13年でビットコインの消費者基盤は20倍に膨れ上がると予想している。

"ビットコインの2030年の価格とユーザー数は、それぞれ50万ドルと4億人に到達すると見込んでいます。"

SECの判決がLiew氏とSmith氏にとって意外でない理由

Liew氏とSmith氏は、主に、新規市場や新規アセットの承認に関していえばSECは非効率性に満ちているため、ウィンクルボス兄弟のETF COIN否決は、ある程度予期されていたことだと語る。しかし、Liew氏は、わざわざ投資家たちにアピールするために厳格な規制をしく必要はないとも語った。

ビットコイン取引市場事態は、高いレベルでの流動性を確保している。つまり、平均的なトレーダーがビットコインを規制されたプラットフォーム上で売り買いするということは比較的簡単である。

同氏はビジネス・インサイダーで次のように語っている―

「SECの判断には驚きませんでした。こういった承認には(必然的に長い)時間がかかります。その間、ビットコインは既に購入してホールドしておくのは簡単ですし、アセットとしてビットコインが成熟し続けるにつれ、ビットコイン周辺の製品の開発やその展開においても何らかの形で向上が見られることでしょう」