米実業家イーロン・マスク氏が、米国経済は早ければ2026年12月までに大きな成長局面を迎える可能性があると予測したことを受け、ビットコインコミュニティでは仮想通貨市場の再上昇に期待が集まっている。
マスク氏は火曜日のX投稿で、「12〜18カ月以内に2桁成長が到来する」と述べ、「応用知能が経済成長の代理変数になるのであれば、5年ほどで3桁成長もあり得る」との見方を示した。
ビットコイン支持者は、経済成長見通しや中央銀行の金融政策など、マクロ経済のシグナルがビットコイン(BTC)の価格に与える影響を探る傾向がある。今年の米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げも、金融環境の緩和がリスク資産価格を押し上げるかどうかを測る材料として注目されてきた。
ビットコイン支持者はマスク氏の見通しを支持
ビットコイン起業家のアンソニー・ポンプリアーノ氏は、「世界で最も裕福な人物が、18カ月以内に2桁のGDP成長を予測している。AIが本来の力を発揮すれば、GDPが100%超成長する可能性があると言っている」と反応した。
一方、現実世界資産(RWA)の利回りインフラを手掛けるオリオン・ファイナンスは、マスク氏の予測について「根拠のない雑音ではない」と評価した。
ただし、マスク氏の予測精度を疑問視する声もある。アルテム・ルサコフスキー氏は、マスク氏の予測は「最も得意な分野ではない」と指摘した。
弱気市場への懸念も根強く
一方で、2026年にビットコインが下落局面に入るとの見方も依然として存在する。
市場コメンテーターのバリクシス氏は、マスク氏の投稿に対し、「その予測にもかかわらず、2026年には弱気市場に入る」とコメントした。
ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏や、フィデリティのリサーチャーであるジュリアン・ティマー氏も、2026年にビットコイン価格が6万ドル台まで下落する可能性があると12月に述べている。
コインマーケットキャップによると、ビットコインは執筆時点で8万7709ドルで取引されており、10月5日に付けた12万5100ドルの高値から約30%下落している。
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