ビットコイン(BTC)ブロックチェーン上の非代替性トークン(NFT)の作成が、ビットコイン・オーディナルズの取引高を2億1000万ドル以上に押し上げた。この情報はDappRadarの四半期報告書から明らかになった。
ビットコイン・オーディナルズの取引量は、年初の第1四半期には718万ドルだったが、取引価値の大幅な増加により、ビットコインベースのNFTの総取引量は2億1070万ドルに達した。DappRadarは四半期ごとの増加率を2834%としている。
同報告書では、ビットコインオーディナルズの全取引が2023年半ばまでに55万件以上に達し、約15万人のユニークトレーダーが取引量の増加に寄与したことも指摘されている。

ブロックチェーン分析ダッシュボードのDuneは、ビットコイン・オーディナルズマーケット指標の一部を反映し、2023年5月からユニークユーザーが急増したことも示している。ビットコイン・オーディナルズとBRC-20トークンのためのオープンソースChromeブラウザ拡張機能であるUniSat、Magic Eden、Ordinals Walletがマーケットプレイス別のユニークユーザーの大半を占めている。

ビットコイン・オーディナルズの人気上昇は、NFTの状況に興味深い影響を与えている。2023年5月末には、ビットコインがソラナを抜いてNFTブロックチェーンとして2番目に人気のあるチェーンとなった。
オーディナルズはビットコインマイニング業界にとっても恩恵となっている。BTCのマイナーは2023年上半期に約1億8400万ドルの収益を獲得し、Coin MetricsはオーディナルズとBRC-20トークンがBTCマイナーの手数料増加に寄与したと強調している。
ETHの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏も、ビットコインエコシステムでの「開発者文化」の回復においてビットコイン・オーディナルズが貢献したと評価している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン