ビットコイン（BTC）の発行済み総量のうち、過去2年間取引されていないものが半数を超えた。仮想通貨分析会社グラスノードがまとめたデータから明らかになった。

4月10日、米仮想通貨インフルエンサーのアンソニー・ポンプリアーノ氏、現在流通しているビットコインの53％が過去2年間取引されていないことを指摘した。

またポンプリアーノ氏は、流通しているビットコインのうち5年間および10年間動かされていないものについても言及した。データによると、流通しているビットコインの約29％は、過去5年間動かされていない。これは560万BTCに相当し、当記事執筆時点で約15兆5800億円の価値がある。

さらに、約270万BTC（約7.6兆円）が10年間取引されていない。ポンプリアーノ氏は、これらのビットコインはおそらく失われたか、あるいは「世界で最も規律ある投資家」の手にある可能性があると述べた。

一方、最近のアメリカでの検索キーワードランキングでは「ビットコイン」がトップに立っており、米国人が最近ビットコインに関心を持っていることが示唆されている。ビットコインは、元アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏やアメリカの歌手エルヴィス・プレスリーなどの他のトレンドキーワードを上回っている。

ビットコインの流通量の大部分が動かされずにいるという事実は、将来的な価格上昇の可能性を示唆しているとも考えられる。長期的な保有者が増加することで市場でのビットコインの供給が減少し、価格が上昇する可能性がある。今後のビットコイン市場の動向に注目が集まる。