ビットコインとイーサリアム　第4四半期に大幅上昇か　ビットマインのトム・リー会長が予測

ファンドストラットの共同創業者であり、ビットマイン会長のトム・リー氏は、米国の金融緩和により、今年第4四半期にビットコインとイーサリアムが大幅な上昇を迎える可能性が高いと述べた。

リー氏はCNBCに出演し、世界の中央銀行による金融緩和と強い季節性が、ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）の価格を押し上げると主張した。

「今後3カ月でモンスター級の動きを見せると思う…巨大なものだ」と語り、これが今年残りの期間で際立つ取引のひとつになる可能性があるとした。その要因のひとつとして、米連邦準備制度理事会（FRB）が今年初めて利下げに動くことを挙げた。

リー氏は今回の状況を、FRBが「長期の利上げ休止」から9月に利下げへ転じた1998年や2024年と比較。「FRBは『緩和サイクルに戻った』と宣言することで市場に信頼を再注入できる」と述べ、利下げは「流動性の大幅な改善」につながると強調した。

FRBは水曜日に25ベーシスポイントの利下げを実施すると見込まれており、先物市場では50ベーシスポイントの利下げの可能性はわずか4％と予想されている。

ETHは「1971年のウォール街」のように取引される

BTCとETHが依然としてリスク資産かと問われた際、リー氏はビットコインは特に金融政策や流動性に敏感であり、イーサリアムも流動性に敏感な側面を持つと述べた。

さらに「イーサリアムはAIがブロックチェーンに移行し、ウォール街もブロックチェーンに移行し、ステーブルコインとChatGPT的な瞬間が訪れるという流れの一部になっている」と語った。

「イーサリアムは1971年にドルが金本位制を離脱した後のウォール街のように取引されていると思う。そこには多くのイノベーションがあった。イーサリアムは本質的に成長プロトコルだ」と述べた。

リー氏はこれがビットマインが積極的にイーサリアムを買い増している理由だと説明した。

同社は月曜の最新アップデートで、現金と仮想通貨を合わせて107.7億ドルを保有しており、その中には215万ETHが含まれると明らかにした。

現在、同社は97億ドル相当のイーサリアムを保有しており、これは全供給量の約1.8％にあたる。

「ウォール街がブロックチェーンとAIに移行し、さらにエージェントAIがトークンエコノミーを創出するという融合が、イーサリアムにスーパーサイクルをもたらしている」とリー氏は指摘する

執筆時点でETHは4500ドル付近で取引されており、先週からは約5％上昇している。