Fortress Investment Groupの元マクロ系ファンドマネージャー、マイク・ノヴォグラッツ氏は、暗号通貨に巨大な可能性を見出している。報道によれば、同氏は、5億ドルのヘッジファンドのローンチと、今年末までの個人資金による1億5,000万ドルの投資を予定しているという。
ノヴォグラッツ氏は4,980ドル周りでビットコインを売り、3,000ドル付近の価格でさらに購入したというが、実際のところ、戦略としてはどうなのだろうか。今回の戦略を見てみよう。
BTC/USD
下降トレンドのラインをブレイクし、ビットコインは27日時点で小さなレンジに集約している。とはいえ、そこから上昇し始めている。4,113.15ドル地点は、4,680ドルへの新たな上昇トレンドに突入する最後のレジスタンゾーンだ。4,380ドルの地点では小さいながら、簡単に交差すると予想する。
前回、筆者がおすすめしたようにロングで攻めた意欲的なトレーダーは、3,500ドルでの損切りを考えておくといいだろう。新しいポジションは、一旦ブレイクアウトして4,120ドルを超えた付近に近づいたら考えればOKだ。
下降トレンドラインは、どの地点でも引けるはずだ。なので、ビットコインが4,120ドルを抜けた3,750ドル地点がストップ注文を入れるポイントしてベストだろう。トレーダーたる者、ポジションサイズの50パーセント以下で勝負するべきである。
筆者は、より高い水準で抵抗線が維持されることを期待している。
ETH/USD
イーサリアムは、昇順トライアングル内でのトレードが続いているため、311ドル地点でブレイクアウトするだろう。ここでの強気なセットアップには、420ドル地点をターゲットとしたポジショニングが必要だ。
上昇トレンドラインを超えてブレイクダウンに持ち込んだ場合はこのパターンは無効になるだろう。可能性としては、240ドルの地点まで落ち込む可能性はある。
イーサリアムに関しては、三角形内でのボラティリティは高いようだ。そのため、ブレイクアウトしたのち、312ドルを超えたぐらいの地点でロングのポジションを持つことをおすすめする。損切りの見極めは、上昇トレンドラインの真下の260ドルの地点が良いだろう。このパターンから読めば、420ドルがターゲット地点だが、344ドルでの売り圧力が強まる可能性がある。
BCH/USD
ビットコインキャッシュはあまりトレンドがはっきりしていない。385ドルから549ドルの間でのレンジバウンド推移だ。549ドル以上の水準を維持した場合のみ、強気なポジションが取れるだろう。したがって、強気のセットアップを組めるような他の暗号通貨での取引をおすすめする。
とはいえ、ビットコインキャッシュをトレードしたい人もいるだろう。385ドルのレンジ終わりを下回ったところで買いの注文を入れ、350ドル地点で損切りすればよいだろう。549ドル周りを少し上回ったところでの利確がおすすめだ。
385ドルを下回って価格が下がった場合は、300ドル地点も見えてくるはずだ。
XRP/USD
リップルは0.19537ドルの上値抵抗帯からのブレイクアウトが起こっている。
0.25ドルの水準までラリーが続く可能性がある。よって、トレーダーは現在の水準に加え、0.2ドルに向かう押し目を見たらすかさずロングにポジションを取るべきだろう。損切り地点は0.165ドルがおすすめだ。
しかしながら、リップルは上昇トレンドにはないため、リスクが高い取引となる。降順トライアングルのパターンを描きながら大きく弱気なラインが形成されている。したがって、通常通り、50%のポジションサイズをキープしよう。
LTC/USD
大きく下落したのち、ライトコインは44ドルから57.729ドルの間のレンジバウンドで推移している。ここをブレイクアウトすれば、72ドルを目指した小さなパターンによる新しい上昇トレンドの形成が推測される。
トレーダーは58ドル付近のブレイクアウト地点で買いを入れよう。最初の損切り地点は、上昇トレンドへ向かう可能性を考慮して44ドルで固定するべきかもしれない。
しかし、58ドルからブレイクアウトするのであれば、同レンジ内での価格変動に留まる可能性が高いだろう。よって、ブレイクアウトを迎えてから買うのがおすすめだ。
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