著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

29日のビットコイン(BTC)対円相場は15,898円(1.41%)高の1,146,514円と、前日の下げ幅を奪回。週明けの金相場の反発を追い風に、28日のBTC相場はおよそ1週間ぶりに一時115万円台に到達したが、29日朝方に海外取引所OKExへ5,000BTC(≒57.5億相当)の送金が確認されると上げ幅を一気に掻き消し、日次では下落していた。29日もドル安と金相場の上昇でBTCには好環境となったものの、アジアからNY時間序盤にかけては大口の利食い売りが警戒される格好で底堅くも上値も重い展開が続いた。

一方、その後の相場は一部アルトコインの切り返しにも助けられ上昇。本日朝方には再び115万円にタッチする勢いを見せた。米取引所のジェミナイはこの日、ジーキャッシュ(ZEC)のシールドアドレス(zアドレス)を駆使した出金サービス開始を発表。これを受け、ZECに加え、プライバシー通貨のモネロ(XMR)も上昇した。ジーキャッシュにはトランザクションの透明性を確保するtアドレスと、プライバシーを保護するzアドレスの2種類があり、後者を駆使したトランザクションではその金額と個人情報を秘匿することができる。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。