著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

1日のビットコイン(BTC)対円相場は3日続伸。終値は前日比24,077円(1.94%)高い1,263,033円と、127万円台の奪回目前となった。アジア時間のこの日の相場は、先週のダブルボトムネックラインにタッチして反転上昇(第2図)。イーサリアム(ETH)や金先物の上昇も支援となり、欧州時間序盤には126万円台を回復した。NY商業取引所(NYMEX)の金先物の中心限月(12月物)はこの日、8月19日ぶりに心理的節目の2000ドルにタッチしたが、NY時間のドル高を背景に上げ幅をほぼかき消す形となった。しかし、BTCはこれに連れることなくNY時間でもう一段高。DeFiバブルで分散型取引所(DEX)のUniswapの出来高が米大手取引所のコインベースを超えたことや、年初来高値を更新したことを背景に、ETH相場が上値を追う展開を繰り広げ、BTCやその他アルトコイン相場を牽引した。BTCはその後、対ドルで節目の12,000ドル(≒127万円)を挟み込む動きとなったが、足元では利食いが入り126万円台前半で推移している。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

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