著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

12日のビットコイン(BTC)対円相場は156,911円(2.41%)安の6,358,180円と反落。対ドルでは、上値目途として指摘した58,000ドルを目前に失速する格好となった。

東京時間のこの日のBTCは、始値の付く午前9時から一時的に売りが入るも中盤からは切り返し、対ドルの節目57,000ドル(≒647万円)を巡り高値圏で揉み合う展開。しかし、国際通貨基金(IMF)が、暗号資産(仮想通貨)が金融システムの脅威となる可能性をレポートで指摘すると、米時間からは上値の重い展開に転じ、米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長とアトランタ地区連銀のボスティック総裁からインフレ懸念を理由に金融政策引き締めを支持する発言が相次いだことも相場の重石となり、BTCは一時前日の上げ幅を掻き消した。しかし、今朝方には節目の54,000ドル(≒613万円)で切り返しており、足元、630万円台中盤まで戻している。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。