著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

29日のビットコイン(BTC)対円相場は22,875円(0.39%)高の5,842,732円と続伸し、昨年7月ぶりに8連騰を記録した。

東京時間のこの日の相場は、対ドルで47,000ドル水準となる580万円をサポートに小幅に反発すると、海外時間にロシアがキーウ周辺でのと軍事活動を縮小すると発表があり、ウクライナとの停戦交渉に進捗が見えたことで590万円台に乗せ、対ドルで200日移動平均線が走る48,300ドル(≒593万円)にタッチするも、米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的なインフレ抑制、すなわち政策の引き締めが警戒され期待インフレ率が低下すると、BTC相場も上値を重くし590万円台の維持に失敗。さらに、人気GameFi、Axie InfinityのRonin Bridgeがハッキングの被害に見舞われ、625万ドル(≒7.6億円)相当の暗号資産(仮想通貨)が流出したことが明らかになると、一時は580万円を割り込む場面もあった。ただ、47,000ドル水準となる580万円周辺で相場は買い支えられ、なんとかプラス件でこの日の終値を付けた。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。