著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

5日のビットコイン(BTC)対円相場は181,360円(5.51%)高の3,471,352円と大幅反発。年明け最初の営業日だった前日は利益確定の売りやアルトコインに資金が流れたことで、BTC相場は一時大幅安で300万円を割り込む場面もあったが、安値拾いの買いが入りすかさず復調し、週安値の285万円から62万円(22%)ほど戻している。

東京時間のこの日の相場は、対ドルで33,000ドル水準(≒339万円)で戻り売りが入り上値の重い展開となったが、心理的節目30,000ドル水準の308万円で押し目買いが入り反発を開始すると、ステラ(XLM)など一部のアルトコイン相場の切り返しや、NY時間のドル安の流れが後押しとなり、相場は340万円を奪回。今朝方には350万円台に乗せる場面もあった。

アルトコインも概ね堅調だが、訴訟問題で揺れるXRPとそれが飛び火する懸念が浮上したトロン(TRX)は軟調となった。昨日はグレースケールが「Digital Large Cap Fund」からXRPを除外したこともXRP相場の重石となっている。他方、XRP同様に低コスト・即時送金を謳うXLMはこの日も2.79円(16.7%)高と大幅続伸。今週発表されたウクライナ政府とステラ開発財団のパートナーシップ締結を契機にXRPからXLMに乗り換える動きもあるようだ。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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