著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

10日のビットコイン(BTC)対円相場は37,812円(1.95%)安の1,898,637円と反落。相場は終値ベースで前日の上げ幅を解消する値動きとなった。

この日の相場はNY市場時間に入るまで一貫して上値の重い展開が続き、一時は対ドルで心理的節目の18,000ドル(≒187万円)を割り込む場面があった。相場は8日の下落で短期的には保ち合い下放れとなっており、18,500ドル周辺(≒193万円)で戻り売りが入った格好だ。

一方、昨日は欧州中央銀行(ECB)がコロナ感染第2波に応じる追加金融緩和を打ち出したこともあり、相場はNY時間序盤から反発。その後、協議が続く米追加経済対策案を巡って、ペロシ下院議長とムニューシン財務長官が揃って前向きな発言をしたことや、米保険会社マスミューチュアルがBTCに投資したという報道も相場の後押しとなり、節目の18,400ドル(≒192万円)まで戻した。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。