9日のビットコイン(BTC)円は1508万9998円から取引を開始。節目の水準を死守したBTCだったが、この日は米司法省が1兆円規模のBTC売却許可を裁判所から得たとの報道が転がり込み、東京時間序盤から地合いが軟化。欧州時間には9万3000ドル水準となる1470万円近辺まで水準を下げると、その後も1451万円まで下値を広げた。米国時間に差し掛かると、自律反発の様相でBTCは1500万円まで戻すも、複数の米連邦準備理事会(FRB)高官らが利下げ継続に慎重なスタンスを示したことで、欧州時間まで低下していた米長期金利が反発し、BTCの上値を圧迫。米国時間終盤には上げ幅を吐き出し切った。今朝方にはやや水準を戻し、終値は1466万5009円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。