著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
5日のビットコイン(BTC)円は1034万円から取引を開始した。前日まで6日続落していたBTC円は、東京時間に下げ渋ると、予測市場のカルシーで米大統領選におけるトランプ氏の勝率が投開票を目前に上昇したのを眺め、1050万円周辺まで反発した。海外勢参入後には、相場は1050万円での揉み合いに転じたが、米国時間序盤にはトランプ氏の再選が意識されたからか1070万円近辺まで上昇。その後発表された米供給管理協会(ISM)のサービス業PMIが堅調だったことで米株の上昇も相場の支援となり、一時は1074.3万円まで上値を伸ばした。今朝方には、米国時間の上げ幅を掻き消す場面もあったが、ドル建てで2021年高値の69,000ドル水準(≒1046.9万円)で下げ止まり、終値は1052.6万円となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成