著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11日のビットコイン(BTC)対円相場は安値を広げる展開となり、先週の上げ幅を吐き出した。東京時間に30万イーサ(ETH、≒16.4億円)がコインベースに送金されたことが嫌気され、BTCは1090万円台から一気に1070万円近辺まで急落を演じると、前日の米現物ビットコインETFへの資金フローが21営業日ぶりに純流出を記録したことも相場の重石となり、1070万円も割り込んだ。これにより先週末からの保ち合いを下抜けたBTC相場は、テクニカル的なセンチメントの悪化に加え、本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた警戒感も相まって米時間序盤には一時1050万円をも割り込んだが、米株の反発につれてその後は切り返し、終値では1060万円を回復した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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