著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
21日のビットコイン(BTC)対円は小幅に上昇し、3日続伸した。中国を中心にアジアの株式市場が下落する中、BTCは381.6万円から始まった。米国の高金利長期化への懸念や、中国が人民元防衛のために米国債を売って外貨を増やしているとの憶測が、この日も米国利回りを押し上げたが、ドル円相場が上昇したことで、円建てBTC相場は381万円を挟み込む展開となった。米時間に差し掛かると、ドル安を背景とした金相場の反発や米債利回りの更なる上昇を受けて、BTCは上下に振れる動きとなったが、その後は米IT株の上昇に支えられジリ高に転じ、終値は382.87万円と小幅に高くなった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成