著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
17日〜23日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比73,436円(1.75%)高の4,271,164円と反発。ドル建てでは節目の30,000ドル(≒424.7万円)を巡り揉み合いに終始した。
米失業保険新規申請件数の下振れによる米債利回りの上昇を受け、先週木曜日に上値トライに失敗したBTC対円だったが、相場は前日の安値416万円近辺で下げ止まると、日銀(BoJ)が今週28日の会合で緩和政策を維持するとの観測が台頭し、外国為替市場ではドル円相場が急伸。これを受けて、ドル又はドルステーブルコインでの取引が主要なBTCは円建てで前日の下げ幅を解消した。
一方、週末には米証券取引委員会(SEC)が、米Rippleによる個人向けXRPの販売が証券法違反でないとする米地裁の先の判決を上訴する可能性を仄めかし、XRP相場は急落。BTCもこれに連れて一時は上値を重くしたが、今朝方には一部アルトコイン主導の上げに連れ高を演じ、430万円にワンタッチしている。
第1図:前日のBTC対円チャート 1時間足出所:bitbank.ccより作成