イングランド銀行は、ビットコイナーな学生向けにコンペを開いた。英国における金融の安定を維持するのが狙いだ。

このコンペは出身国を問わず全ての生徒にオープンになっており、勝者にはインターンの補助金提供や、大学院アセスメントセンターの座席が提供される。

 

1694年に設立されたイングランド銀行は、イギリスの中央銀行だ。スレッドニードルストリートの”オールド・レディ”としても知られ、通貨、金融の安定性を維持している。

 

 

イングランド銀行の公式声明によると―

 

“ブロックチェーン周りの話題はたくさんあります。ブロックチェーンは、お互いを知らない人々が信頼のもとに記録をシェアできるようになるテクノロジーです。そしてそのポテンシャル自体がフィナンシャルサービスに大きな影響を与えることはありません。ブロックチェーンによって大体のデジタルな記録を追跡、検証可能というだけです”

 

参加するには、生徒は12月7日までに申請書を提出しなければならない。

 

イングランド銀行はブロックチェーンの可能性を模索している

 

我々はイギリスの専門家にコンタクトを取り、何故イギリス銀行が今回このコンペを開催するに至ったのか伺った。

BnkToTheFuture.comのCEO兼Bitcoin CapitalのファンドマネージャーであるSimon Dixonは以下のようにコメントしている―

 

“イングランド銀行がイギリス国内におけるブロックチェーンの可能性を模索している事実は素晴らしいことですが、現実的には、ビットコインは中央銀行の存在なしに資金を透明化することが出来ますし、世界規模で金融業界を革新し、開拓している最も興味深いブロックチェーンではあります。ビットコインのような分散型技術/通貨をひとまとめにしてブロックチェーンなどと呼び扱っているのは傍から見ている分には興味深いことですが、現在の中央銀行モデルのようなモデルケースのような事態にもなり得ます”

 

Simon氏は、紙幣供給は十分であり、取引は今後再び失敗する可能性のあるような金融機関によって認証されているとして、”予測の範疇できっちりとうまくいっているものはビットコインだけであり、イングランド銀行からの支援は必要ない”ときっぱりと述べている。

 

OutlierVentujres.ioのCEO兼創設者であるJamie Burke氏はこう述べている―

 

“BOEが組織で必要としている人材ははっきりしています―革新的で、社会的良心のある人で、既にブロックチェーンについて興味を持っている人材です。一方でこういったコンペが常に予定され実際に行われていることは素晴らしいですし、正しい人材を引き寄せるとてもよい方法でもあります。何度も言われていることですが、ブロックチェーンは革新的で人々の好奇心を集めるものですし、ブロックチェーンの宇宙には、現時点で地球上で最も輝かしいアイディアや精神が集まっています。”

 

今回だけでなく、過去にもMITは15,000ドルもの賞金をかけたイベントを開催している。

また、イギリスは、今後の仮想通貨スペースにおける発展の可能性を考慮して、ブロックチェーン研究に出資している点にも留意したいところだ。