仮想通貨市場が大きく後退している中で、クロスチェーンプロトコルのレン(Ren)はファントム(Fantom)とポリゴン(Polygon)との統合を発表した。分散型金融(DeFi)システムの流動性を強化する。

レンは28日、ビットコイン(renBTC)やビットコインキャッシュ(renBCH)、ドージコイン(renDOGE)、ジーキャッシュ(renZEC)など4つの主要仮想通貨のファントムへの送金をサポートすると発表した。この他にもディジバイト(renDGB)やファイルコイン(renFIL)、テラ(renLUNA)をサポートする。同様にレンは27日にポリゴンともこの7つの資産の統合を発表した。

ファントムの発表では、レンがカーヴやクイックスワップ、バッジャーダオ(BadgerDAO)にレンベースのアセットを追加することに現在取り組んでいると明らかにした。レンはブリッジチェーンとしての役割を果たしているが、イーサリアム上のバッジャーダオとの最近のコラボレーションでは、DeFiプロトコルとの提携により、プロトコルの手数料とボリュームを促進できることが実証された。ワンクリックでブリッジと入金ができる機能により、バッジャー上のWBTCヴォールトのTVLは25億ドルに達した。

バッジャーダオのクリス・スパダフォーラ氏によると、1億5000万ドル分のBTCがすでにジョイントプロトコルブリッジを通過しているとのことだ。

ファントムやポリゴンといったサイドチェーンは、開発者、投資家、ファーマーがイーサリアムの高いガス料金から逃れる方法を探していることで、ここ数ヶ月で需要が高まっている。MATICのようなサイドチェーントークンは、最近の弱気の価格行動に対して最も回復力があることが証明された。

ファントムコミュニティのアカウントは、レンブリッジがファントムチェーンが渇望していたものだと称賛し、スシスワップやカーヴ、C.R.E.A.M.を含むファントムのトータル・バリュー・ロックド(TVL)を大幅に強化する可能性があると指摘している。

レンのCOOであるマイケル・バーゲス氏は、「ファントムが加わることで、ファントムにはより多くの実用性が、RenVMにはより多くのベロシティがもたらされ、それぞれのプロトコルに大きな恩恵をもたらす。これは、DeFiエコシステム全体の実用性を高めることになり、これ以上ないほど楽しみだ」と述べた。