今日のビットコイン価格が56,000ドルを下回ったことは、トレーダーの間で眉をひそめさせているようだ。

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、今週は60,000ドル付近でスタートした後、数日間に渡って弱気派がビットコイン価格を叩いた結果、55,600ドルまで下落している。

BTC/USDT 1-day chart. Source: TradingView

本稿では、アナリストがビットコインの最新の値動きと今後の注意点について語っている様子を見てみよう。

月次終値に注目

ビットコインの月次の値動きを詳しく見てみると、マーケットアナリストのRekt Capital氏が以下のチャートを投稿し、BTCが58,728ドル付近の重要な月次終値レベルを取り戻すのに近づいていることを示している。

BTC/USD 1- month chart. Source: Twitter

Rekt Captial氏によると、BTCのプライスアクションはこれまでのところ「有望」であり、現在は「この月足レベルをサポート(緑)として取り戻すことに近づいている」としており、市場が11月を締めくくるにあたり、短期的にはまだ多くのボラティリティがある可能性があると警告した。

"しかし、BTCは今月の残りの期間、まだ簡単にこのようなシーソー状態になる可能性があることに注意する必要がある。月次終値こそが重要だ"

Mt.Goxの管財人が145,000BTCを分配へ

ExoAlphaのマネージングパートナー兼最高投資責任者のDavid Lifchitz氏は、財政破綻した仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt.Gox)の管財人が個人投資家に約145,000BTCを分配すると11月16日に発表したことを指摘した。

Lifchitz氏は、BTCが当初の購入価格の100倍になったことで「近い将来、大金を手にする」ことになった「パパママ(小規模)投資家」の多くが、「現金化してしまうのではないか」という懸念を強調した。

今のところ、Lifchitz氏は「57,000ドルから58,000ドルのサポートレベルで暴落は終わったようだ」と感じており、「数日後には63,000ドル以上に向けて再び到達する準備ができている」と見ている。

しかし、Lifchitzによると、Mt.GoxのBTCが放出されると、将来的に売りが出る恐れがあるため、今後は注意が必要だという。

「しかし、Mt.Goxは市場の頭上にあるダモクレスの剣(危険が迫っているということ)であり、その脅威がぶら下がったまま来月にBTCが10万ドルになるとは思えない。クジラ(大口投資家)はしっかりとホールドしているが、買ってはいない。彼らは、Mt.Goxの今後のドラマをよく知っていて、来るべき巨大な押し目の可能性に備えているのだと思う。Mt.Goxのハードルがクリアされれば、台無しにするようなおかしな規制がない限り、ビットコインは、新高値に到達する明確な道筋を持つことになるだろう」

 

ビットコイン価格は底を打った可能性

最後の洞察は、アナリストで偽名のツイッターユーザーTechDev氏が、ビットコインの2017年の値動きと現在の市場を比較した以下のチャートを投稿したものだ。

2017 BTC price action vs. 2021 BTC price action. Source: Twitter

TechDev氏によると、現在の調整は2017年の11月中旬をほぼ完璧に踏襲しているが、「唯一の些細な違い」は 「50日単純移動平均線(SMA)をブレイクしたこと」だという。

「底打ちしていないかもしれないが、底値の近くまでは来ているようだ。私が見ているすべてのものは、次の5~15週間が大規模なものになる可能性が高いことを示唆している」