主要な人工知能(AI)関連の仮想通貨が、Nvidiaの2024年第2四半期の決算発表後に急落した。Nvidiaの決算は予想を上回ったものの、投資家を満足させるには至らなかった。
アーティフィシャル・スーパーインテリジェンス・アライアンス(FET)は、Nvidiaの決算発表から数時間後に約7.8%下落し、1.1663ドルとなった。ビットテンソル(TAO)は4.5%下落し295.22ドル、レンダー(RNDR)は6.8%下落し5.47ドルとなった。
Nvidiaの2024年第2四半期の売上高は300億ドルで、第1四半期から15%増加し、市場予想を約13億2000万ドル上回ったが、それでも十分ではなかったようだ。
「予想を上回るだけではNvidiaには不十分だ。投資家はこの会社が期待を大きく上回ることを望んでいる」と市場ウォッチャーのリサ・アブラモウィッツ氏は8月28日のX投稿で述べた。一部のアナリストは、ウォール街の予想を少なくとも10%上回ると予測していた。
Nvidiaの株価は8月28日の取引終了時点で125.61ドルとなり、その後の時間外取引でさらに6.89%下落し116.95ドルとなった。
Source: Google Finance
AI関連の仮想通貨のパフォーマンスは、過去の四半期においてNvidiaのパフォーマンスと決算報告に密接に関連していた。
一部の仮想通貨ウォッチャーは、決算発表後にAI系仮想通貨が下落することを事前に予測していた。8月23日、「ショーグン」という名前のXユーザーは「前日までロングポジションで利益を得ることができるかもしれないが、発表後の下落を見越してショートポジションを取る方が良い」と書いていた。
Nvidiaは、AIモデルのトレーニング・デプロイのために使用するチップを製造している。5月に第1四半期の決算を発表した際も、AI系仮想通貨は第1四半期の売上高が前四半期比18%増加したにもかかわらず同様に下落した。
ブルームバーグのエド・ラドロー氏は、Nvidiaのビジネスが減速しているわけではないと考えている。「ストーリーはまだ健在だ。需要の問題はない。基本的に、データセンターを運営するクラウドコンピューティングプロバイダー、いわゆるハイパースケーラーと呼ばれる企業は、引き続きNvidiaの製品に投資している」と説明した。
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