Swarmとパートナーシップを結んだBitNationは、実験的な組織編成、いわゆるホロニックといわれる、”Slackコミュニティ”内における交流を統括するための契約方法を展開中で、それにより共同的なメッセージのやり取りや、組織によるグローバルなプラットフォームが、よりよいワークフローのために利用、展開され、個人の自主性やその役割を強調している。既存の組織におけるシステムとはどのように違うのだろうか?またその目的はどのようなものなのだろうか?
個々人がそれぞれ”ディレガティブ”(一方的な)なリーダーシップによってではなく、それぞれが”協力的”に参加できるような、新しい組織構造における分散型システムが、BitnationとSwarmによってローンチされようとしている。人々やグループ間の関係性を統括し、組織のようなものを作る契約方法に見られる仕組みだ。
従来のホラクラシーのモデルではまだ十分に流動的ではなかった
BitnationのCEO、Susanne Tarkowski Tempelhof氏はこう述べている―
「わたしたちは組織的なガバナンスの形を、従来と異なる方法として実験的に採用し、同時に計画的にそのホロニック構造が最も効率の良い運用方法だと、その流動性を評価してきました。しかし、従来のホラクラシーのモデルではまだ十分ではなかったのです、自律分散型組織(DAO)や、協調分散型組織(DCO)などのSwarm的構造などにとっては。よって、私たちは、その”リキッド・ホラクラシー”によるガバナンスモデルを成文化しました。そういったオープンソースモデルが、暗号通貨業界内、業界外関わらず役になってくれることを願うばかりです」
権限の分散化
Susanne氏によると、リキッド・ホラクラシーと、BlockChainの大きな違いは、組織のように、人やグループの関係性を統治することができる、その契約方法だという。
さらに、組織が意識決定するのに、様々な民主主義的方法(多数決による投票など)を採用しているのと同様に、これは人々がより自立的に運用できるような、節点モデルに基づいていて、民主主義的であれ自立的であれ上からの行動指示を待つ必要がなく、ある意味では海賊党によるムーブメントや、アノニマスなどにも構造が似ているところもあります。と、例を交えてBitnationのアドバイザーの一人でもあるThe Pirate Movementの創設者、Rick Falkvinge氏は言う。権限がとても十分に分散化されている、とシステムを強調することで、決定するまでのフローが自由に自主的に、半自治的に個々人が決定権することができ、DAOやDCO方式に繋がることで、自発的に生まれる、いわゆるホロンといった形で運営をすることが可能になります。
簡潔にまとめればこうだ―
「直接的ではなく、より権限が分散していて(トップダウン方式ではない)、堅苦しくない、いわゆる流動民主主義的システムです」
強力なコンビネーション
Joel Dietz氏は、SwarmのCEOであり創設者で、彼の会社は、リキッド・ホラクラシーと呼ばれる、フラットな組織構造とブロックチェーンテクノロジーで構成される最も強力なそのコアテクノロジーを創り上げてきた。彼によれば、それによって個人間の繋がりがより向上し、透明性を高め、共同で全ての参加者に直接的なインセンティブを提供することができる、と彼は興奮した様子で語ってくれた―
「このようなソリューションを世界に発信できて、とても嬉しく思っています。その潜在的な応用分野は驚異的ですし、Slackを利用し、意思決定に合理的な方法を求めているどの組織にとっても理想的なツールだと思います。」