BitMEXが日本から撤退し、ユーザーはBybitを選ぶのか?

Cointelegraph Japan
2020年05月07日
BitMEXが日本から撤退し、ユーザーはBybitを選ぶのか?

Cointelegraph

1.

Binanceの日本市場撤退

仮想通貨取引を行っているユーザーでBinance(バイナンス)を知らない人は少ないだろう。
日本語対応で日本人ユーザーからも人気を集めていたが、金融庁から「日本で仮想通貨取引所を運営するのであれば仮想通貨取引所免許が必要である」と警告を受け、日本市場から撤退した。
ホームページも日本語対応していたが、日本市場から撤退した現在では日本語翻訳さえもされなくなっている。

同様に、海外の仮想通貨取引所で仮想通貨取引免許を持たずに日本でも利用できた取引所といえばBitMEX(ビットメックス)だ。
本人確認不要で利用できるため心配の声もあったものの、利用しているユーザーも多かった。
ただし、日本円やドルなど法定通貨の取扱いはなかった。さらに、証拠金が下回ってしまった場合に取引所が利用する追証機能(追加証拠金の請求機能)もない。

もちろん、追証機能がないことが悪いわけではないのだが、日本ではあまりみられない取引所の特徴といえるだろう。
それ以外にもBitMEXは日本の取引所と違うルールで運営されており、Binanceと同様、金融庁から警告が入り日本市場を撤退する可能性も高いとみている。

2.

BitMEXの現状

BitMEXがBinanceと同様に日本市場から撤退するのではないかと言われている理由はとても単純なものだ。
現在BitMEXに登録こそできるものの、日本ユーザーは「入金」や「取引」を行う事ができないという注意喚起のメッセージが表示されているのだ。

それどころか、疑似取引のページまで用意されている。BitMEXの撤退が意識されるのも無理はない。

公式サイトでは日本ユーザー向けに取引などを制限する理由を明記している。金融商品取引法及び資金決済に関する法律が改正し、2020年4月初旬の政令により2020年5月1日から施行されることが決まった。

当局とは今後も協議していく旨も公式サイトに記載されており、進展があり次第報告があるようだ。
協議決定後必ずBitMEXが撤退しない保証もなければ、すぐさま撤退するわけでもない。現在はかなり宙ぶらりんな状態が続いている。

また、現在ポジションを保有している場合、契約約款に則り影響を受けることはないので安心だ。ただし、保持したままになるだけで特に引き出すしたり、取引したりできるわけではないようだ。

とはいえ、BitMEXが撤退することになれば仮想通貨取引所業界の再編を引き起すことは間違いないだろう。

BitMEXの後役として今一番人気が高いのがBybitと呼ばれる仮想通貨取引所だ。名前を聞いたことがある人も多いと思うが、そもそもなぜ人気なのか、使いやすいのかなど疑問に思う人も多いはずだ。

どんな取引所なのか、Bybitの波に乗るべきなのかと考えている方のために素敵なその魅力を解説しよう。

3.

Bybitの波

BitMEXが日本から撤退危機の今、新たな仮想通貨取引所へと人気が集まっている。
BybitがTwitterでユーザーから大きな支持を得ており「早い内にそちらにシフトしよう」という声も上がるほどだ。
他にも2ちゃんねるや、5ちゃんねるなどSNSだ話題に上がるほどで、仮想通貨取引を行っている人であれば一目でもみたことがある人も多いのではないだろうか。

話題になっている大きな理由の1つが「BitMEXユーザーが使いやすい(移行しやすい)」ということがあげられる。
新しい取引所として新たにBitMEXから移行しても利用しやすいのが特徴である。つまり、撤退の危機を感じているBitMEXユーザーが新しい取引所の候補としてあげているため、話題になったのだ。

話題になっているBybit(バイビット)はシンガポールに本社を置く仮想通貨取引所だ。BitMEXにブラッシュアップをかけたような使いやすさと、その安全性で高い評価を得ている。

サイトは当然日本語対応しているので、初心者でも利用可能。さらに日本語対応のできるサポートも配備しているというのだから人気の理由もうなずける。

出金処理は1日3度行われるが、出金限度額は無制限だ。

つまり、出金するユーザーが多い場合は出金処理が渋滞する可能性があるのだ。とはいえ、
早急に行われる出金作業もユーザーに安心感を感じさせる1つの理由になるだろう。

4.

BybitとBitMEXの取引システムでの類似点

Bybitが人気の理由の1つに、BitMEXにモデルが最も近いからということがある。したがって元々BitMEXを利用していたユーザーにとって使いやすいのだ。

また、BybitとBitMEXが似ているのはそれだけではない。また、BybitとBitMEXが似ているのはそれだけではない。手数料のかかるところも似ているのだ。

「スプレッド」「売買手数料(メイカー・テイカ―手数料)」「スワップポイント(資金調達手数料)」で手数料が発生する。

BitMEXユーザーがBybitプラットフォームに切り替えるのは非常に簡単だ。

どちらも日本語対応しているので、日本人ユーザーとしては利用しやすいのはもちろんだが、BybitもBitMEXと同様に追証機能がない。
日本の仮想通貨取引所には追証機能がついているため、すでに入金済みの証拠金以上の損失を抱える可能性がある。
紹介しているとおりBybitには追証機能がないので、入金済みの証拠金以上の損失を抱えることはない。

注文数の多さはBitMEXの方が多いが、Bybitも引け劣らず。様々な方法で取引をおこなってきた人にはBybitの注文方法もおすすめだ。
Bybitには専用アプリが採用されており、BitMEXよりももっと使いやすい仮想通貨取引所となった。
気軽に資金の管理を行う事ができるので今後Bybitがよりたくさんの注目を集めるのはいわずもがなだ。

5.

Bybitのメリット

BitMEXにかわり人気を集めるBybit。メリットがたくさんあるので紹介する。

Bybitは仮想通貨として注目を集めるUSDT(テザー)との取引ペアを立ち上げ、ユーザーが選択できるアプリを提供。
USDTはドルに固定されたペッグ通貨で、純粋な需要だけでなくドルの動きと連動して価格が変動する通貨のことだ。

また、BybitはBitMEXのモデルに最も近い取引所としてSNSで注目を集めた。BitMEXに精通しているユーザーでも移行がスマートに行える。
むしろBybitはスマホで操作できるアプリも配信しているので、BitMEXよりも圧倒的に資金管理が簡単だ。
そういった点はBitMEXが日本市場から撤退してしまったとき、Bybitを選ぶ大きな理由になるだろう。

Bybitの過去の実績を確認しても、コイン発注の際の「ビットリジェクト(オーダーの拒否)」が発生しているケースはほとんどない。
何度もオーダー拒否が発生している取引所もあるが、比較的安定した取引が行えるのもBybitの特徴といえるだろう。

CMCのデータによるとBybitの取引量そして流動性に関してはBitMEXほどよくない。その理由は取り扱い通貨の量がBybitの方が少ないからだろう。
ただ、BitMEXだけでなく新興の取引所が急速に発展している。BitMEXは、デリバティブ市場における日本のユーザーにとって唯一の選択肢だが、Bybitでもデリバティブ取引を行うことができる。
つまり、BitMEXが撤退したとするとBybitという選択が一番ストレスなく取引の場を移行できるので通貨数の少ない今でも注目を集めている。

6.

将来どのように発展するか

BitMEXはとても優秀なデリバティブ市場で日本でも利用しているユーザーは多い。ただ、世界最大の仮想通貨取引所Binanceでさえ、仮想通貨取引所免許がなかったせいで日本市場から撤退している。

BitMEXも同様に今のところ仮想通貨取引所免許を取得していないため、2020年5月1日より登録こそできるものの、入金して取引するなどは行えない状況だ。

今後金融庁と協議していくと公式サイトには記載されているものの、この後どのような状況になるかはわかっていない。

結果的にBitMEXが日本市場から撤退することになれば、BitMEXユーザーは新たに自分の使いやすい仮想通羽化取引所を探すだろう。

たくさんの仮想通貨取引所ができている中で、BitMEXに似ていて取り扱いやすい取引所がBybitだ。
全く別の取引所でも問題はないが、ユーザーたちはその使用感などに戸惑ったり、自分の思う注文方法が使えなかったり、戸惑う人も多いはず。

したがって、将来的にBitMEXが日本市場からいなくなると仮定すれば似ているBybitを選ぶ人は圧倒的に多いだろう。

むしろ今現在利用できないことから撤退を危惧し、すでにBybitを選択しているユーザーも多い。
BitMEXの使用感をあまり変えずに資産運用を続けたい人にはBybitがとても使いやすいだろう。

ただし、対応通貨が少ないところが課題だ。今後Bybitに人が流入することを想像して対応通貨を増やす方針もかたまりつつあるかもしれない。
なにより、たくさんのユーザーが今後のBybitの動きに注目を集めていることに変わりはない。

今後どの様に展開していくのかがとても見所だ。