強気相場が到来、次なる"BRC20"を探し出そう

近年の仮想通貨市場は、スポットETFや金利引き下げ、ビットコイン半減期のトリプルメリットで躍進を続けており、特にインスクリピション市場の熱狂が続き、主要なプロトコルは1000倍、1万倍に上昇している。巨大な富の創出効果に引き寄せられ、人々の感情はFOMO(買い逃しの恐怖)によって容易に引き込まれる傾向がある。これは2017年のICOブームと類似している。しかし、一般的にインスクリピションは流動性が低く、極端な相場展開では換金しにくくなるため、今から参入するのはリスクが高い。感情に任せてこれから参入することなく、動きを静観して次のシナリオに備えておくと良いだろう。

パブリックチェーン、AI、GameFi、DEPINといったセクターも市場で注目されているが、現段階においては、必ずしも参加に適しているわけではない。その主な理由としては:1. 一部には資金投入や実績もなく、価格は天井圏に達した。2. もはやホットな話題ではないものがある 。3. トークンはすでに発行済み、もしくは評価額が高く、ペイアウト率が低い。 4. 新規参入者に不親切であり、参入するハードルが高い。

上記のロジックから私たちはまだ立ち上がっていないSocialFiセクターに注目した。

2022年、AAVEチームはLens Protocolを立ち上げ、イーロン・マスク(Elon Musk)氏はTwitter(現X)を買収し、Web3におけるSocialFiの地位を確立した。同年、Twitterの創設者であるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏は、オープンなプロトコルソーシャルのNostrに約14BTCを寄付し、今年人気となったFriend Techは、仮想通貨業界全体がソーシャルと金融への探求及び関心を引き起こした。

SocialFiのジレンマ:プロダクトマーケットフィットとローカライゼーションへの挑戦

しかし、あれだけ早くから展開を開始したSocialFiが、今回の相場ではなぜか動きがない。前回人気のあったLens、Phaver、Galxeといったプロジェクトも低迷している。

その中には、フロア価格が50%以上下落したLens NFTと少し前にセキュリティの問題によりコミュニティユーザーの資産が盗まれたGalxeなどがある。

その主な原因は、プロジェクトの開発プロセスにおいて、プロダクトの運用がうまくいかなかったり、プラットフォームのタスクと収益のバランスが悪かったり、過剰なエアドロップの配布といった問題があったためだと考えている。

一方、SocialFiの核心はWeb3の成長市場を見出すことである。他の競合プロジェクトと比べると、SocialFiチームには強力なローカライズ化に対応できる能力が必要となる。長期的な視点で見ると、Web3ソーシャルに深く踏み込んだ運営を実現できるかが、SocialFiのビジョンを実現するための大きな鍵となる。

世界のWeb3市場に目を向けると、日本、韓国、中東・北アフリカ地域における仮想通貨への関心度と普及率が上昇し続けており、競争は一段と激化してきた。このような背景の下、私たちはWeb3最大のデータドリブンKOLネットワークであるAki Networkプロジェクトに注目した。

日本と韓国を拠点とするAki Networkは世界へ

Aki Networkは正式運営からまだ1年あまりであるが、弱気市場の中で大規模な資金調達を2回実施している。つい最近、韓国のゲーム大手NetMarbleの子会社であるMarbleXと非公開の日本のトップVCが主導し、Puzzle Venturesなども参加したシリーズAラウンドを発表した。

NetMarble傘下のMarbleXは、韓国を代表するWeb3ゲームプラットフォームであり、その親会社であるNetmarble Corp.は、『二ノ国: Cross worlds』や『リネージュ 2:レボリューション』などのヒットタイトルを創出した韓国最大モバイルゲームパブリッシャー及びデベロッパーである。

日本のVC投資家はAki Networkがローカル市場に根ざしていることに関心を示しており、今回の発表から判断すると、日本と世界のWeb3市場を結ぶ重要なつながりを構築できるプロジェクトとして、これに準拠した取引所やパブリック・チェーンと強力な相乗効果を生み出す可能性が高い。

Aki Networkは、本ラウンドの強力な投資を通じて自社の資源と野心を確実に示し、同時に、相互補完関係にある日本と韓国の市場を活用して、アジア太平洋地域での主導的地位を強化し、この地域の成長市場におけるグローバルなWeb3プロジェクトの架け橋となって開拓を目指す。

CyberConnect、Mask Network、Alchemy Pay、SynFuturesなどの初期投資家やパートナーに支えられてきたAki Networkは今後、質の高い独自のプロジェクトチームやKOLリソースを統合し、より多くのGameFi、SocialFi、その他のWeb3プロジェクトの開発を積極的に推進していくことは明白であるといえる。

Aki Networkには、Gas Hero、STEPN、Fusionist、Cradles、Space Nation、Michael Jackson Foundation、Carry Protocol、Phaver、CoinPost、Life Log Box、Yuliverseなど、100を超えるプロジェクトパートナーがいる。

コミュニティとプロダクトが長期的・持続的成長を支える

公開された情報によると、Aki NetworkはWeb3最大のデータドリブンKOLネットワークであり、ユニークアドレス数は26万以上存在し、57万以上のプロジェクトがプロモーションを完了している。 ネットワークには2,400人のKOLと22,000人以上の中小KOLプロモーターが参加している。

ソーシャルメディアに関しては、Aki Networkは主要なソーシャル・チャンネルで40万人以上の視聴者を獲得しており、そのうち日本語、英語、韓国語のコミュニティが半数以上を占めている。他のプロジェクトとは異なり、Aki NetworkはトルコやCIS諸国のコミュニティにも進出しており、ローカルに根ざした運営の綿密な協力を通じて、コミュニティの輪を広げている。

プロダクトに関して、Aki Networkは、Campaign Engine、StarMap、Aki Badgeなどのフレンドリーなタスクプラットフォームの形で新規ユーザーに利便性を提供している。公開情報によると、Campaign Engineは500近くのイベントを立ち上げ、プロジェクトが直面するコールドスタート問題を解決し、KOLの実際の成果を示すと同時に、シーズンの成果に対応できるスケーラブルなアクセスを提供している。

公式情報によると、Aki Networkはトークンの使用方法を最近発表したばかりで、近いうちにシーズン1のエアドロップをアーリーアダプターに開放する予定のようだ。

独自のトークンエコノミーは、三者主導によるポジティブな勢いを生み出せるデザイン

私たちは、Aki Networkがトークンのフレキシブルな仕組みを集約することでエコシステムのBサイドとCサイドの両方から大量のトークン需要を効果的に喚起し、複数の関係者が互いに牽引し合うユニークな経済モデルを形成することを発見した。

1、Bサイドの需要:

今後、Aki Networkのサービスを利用したいプロジェクトは、サービス料として一定割合の$AKIトークンを支払う必要がある。Aki Networkのコアチームは、複数のコミュニティAMAで、これから得られたトークンは、初期段階ではバーンされるが、後期にはプログラムの実施を決定するコミュニティ陪審を通じて、データ貢献者、特に一般ユーザーに比例して還元されると述べている。

2、$AKIトークン所有者:

1) 主要プロジェクトへの優先参加権
Aki Networkはプレミアムプロジェクトに対し、$AKIステーキング参加者に独立した賞金プールを提供し、先着順で獲得できる機会を与えている。これにより、プロジェクトチームはAki Networkのエコシステムにおける質の高いユーザーとつながりやすくなる。過去の協力事例では、このシナリオは、FusionistのNFTホワイトリストチャレンジ、Gas Hero Badgeコンテンツコンテスト、複数の大規模ゲームの内部テスト参加などの活動に使用された。

私たちは、先着順で獲得できる機会を与えている独立した賞金プールに加えて、Aki Networkが優先参加権に対し、プロダクトの次のイテレーションで、Friend Techと同様の債券価格評価モデルの導入を期待している。つまり、特定のイベントの早期参加権獲得に後から参加すればするほど、ステーキングに必要なトークンの量が増え、$AKIトークンの需要がさらに高まっていく。

2)大規模イベントの賞品当選確率を引き上げるタスクを完了した後、ユーザーは一定量の$AKIトークンをステーキングすると、当選する確率が高まる可能性がある。
例えば、Aki Networkが主催した前回のEthSignイベントでは、4万人近くのユーザーが500NFTの賞金をめぐって激しく競い合った。このとき、$AKIトークンをステーキングツールとして利用すれば、プロジェクトに真摯な関心を示すユーザーを特定することができ、将来的にプロジェクトの報酬を有効に活用してくれる可能性が高まる。

3) コミュニティガバナンスの権利
多数の$AKIトークンの保有者は、Aki Networkのコミュニティ陪審員を選出、または選出される権利を有し、トークンのバーンレート、放出率、イベント時の紛争やデータ詐欺事件の裁定など、コミュニティの多くの主要事項について決定権を持つ。

要するにAki Networkは、トップクラスのプロジェクトリソース運営と高度な影響力を持つコミュニティを通じて、日本、韓国、そして世界の仮想通貨市場をターゲットとし、そのトークンエコノミーに正の外部性(外部経済)を導入して、$AKIトークンに価値を見出していく。 最終的に、ユーザーはプロジェクトの報酬、Akiトークンの報酬、トークン価格の上昇という3つのメリットを享受できる。

複数ラウンドのエアドロップがSocialFiを回復へ導き、明るい未来へ

$Akiトークンのユーザー側の大量のステーキング需要のシナリオが将来のトークンの流通を効果的に削減し、プロジェクト側のプロジェクトに対する切実なニーズが流通トークンの継続的な需要に変換され、トークン経済の好循環を確率できることにより、SocialFiでよく見られるポンジスキームのような古い詐欺の手口を効果的に回避することができる。 これはWeb3 Socialのトークンエコノミーのユニークなデザインである。

Aki Networkに目を向け始めたユーザーにとっては、その後も$AKIのエアドロップを入手する機会が増えると予想される。Aki Networkは日本と韓国が深い関わりを持つプロジェクトであることから、その後の日韓市場での動き、そしてこれに続くシーズン2、シーズン3のエアドロップ(ユーザーはタスクをこなすことでもトークンを獲得可能)を通じて、SocialFiセクターの人気復活に引き続き支援していく。

全体として、Aki Networkは、SocialFi分野における強力なプロジェクト力とリソースでサポートされており、巧みにデザインされたトークン経済モデルを通じてユーザーに複数のメリットを提供する。将来の市場では、Aki Networkが日本を起点としてWeb3世界全体を包摂し、SocialFi分野の引率として、エコシステム全体とユーザーにさらなる驚きとブレークスルーをもたらすことを期待している。

作者:0xMeterコミュニティリサーチセンター