2015年以来ブロックチェーンとデジタル資産のソリューションを提供し続けてきたパナマ企業のCryptobuyerは、イーサリアム・ブロックチェーンのERC20プロトコルをベースにした同社のネイティブトークン、XPTのローンチを発表した。同通貨はサンフランシスコのApplicatureによって既に監査済みで、初期段階ではLiquidBitmart、Hubi、そしてCoinealといった取引所でいずれもBTC/XPTのペアリングで上場される予定だ。

XPTの正式なリスティングはUTC-4標準時の3月19日木曜日午前10時に予定されており、預け入れは上場の24時間前である3月18日水曜日の午前10時から、また引き出しは同24時間後の3月20日金曜日から可能となる。

勢いのあるスタートを切って上場に花を添えようと、コンテストやコンペの開催も予定されている。Bitmartは預け入れ金額を競うデポジット・コンテストを開催し、3000ドルの賞金を提供する。また、XPTで7000ドル相当に達する取引金額のコンテストも開催予定とのこと。Hubiのデポジット・コンテストでは1000ドル相当のXPTを賞金として提供し、取引コンテストでは1000ドル相当のXPTを賞金プールに注ぎ込むそうだ。

このXPTトークンは、一般へのリリース初日から実際のユースケースで活躍することが見込まれる。中南米地域でCryptobuyerの支払いPOSに加盟中の数百の業者からなるネットワーク全体で、XPTによる支払いが可能になる。また、パナマやベネズエラ、そして近々スペインにおいてもCryptobuyer社のATMで出金することが可能になり、その範囲は今後も拡大予定だ。

POS自体はその他の仮想通貨も受け入れ可能だが、XPTは仮想通貨による支払いという点に留まらず、今回提案しているのは消費者へのインセンティブだ。Cryptobuyerやその提携会社がプレゼンスを持つ様々な商業施設でXPTを使用すれば、消費者は割引やロイヤリティ・ポイントといった恩恵を受けることができる。

また、Cryptobuyerは投資ファンドのInvictus Capitalの支援を受けているが、同社はXPTが中南米市場を牽引する革新的なプラットフォームとして市場を統合するものと見ており、既に築いてきた第一段階の提携体制からさらに指数関数的な飛躍を見せるだろうと予測している。

さらに、Cryptobuyerはカナダのバンクーバーを拠点とする投資グループからも支援を受けており、世界で初めてトークン化を実行したベンチャーキャピタルファンドであるHyperion Fund(https://invictuscapital.com/hyperionFund)にも上場している。このファンドは同時にパナマのフィンテック協会であるPanafintechの創業パートナーであり、Blockchain Latin America Allianceの加盟メンバーでもある。

Hyperion Fundは同社の特徴ともいえるイノベーションをこれまでにも実践してきており、パナマシティのメガバンクに初めてビットコインのATMを導入した会社でもある。そして、こうしたATMの導入計画を体系化し、ベネズエラと近くスペインでも実践予定だ。