強気相場(ブル)と弱気相場(ベア)におけるトレーディングの違いを解説

Sarah Jansen
2021年10月21日
強気相場(ブル)と弱気相場(ベア)におけるトレーディングの違いを解説

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1.

強気相場とは?

強気相場(ブル=bullish market)とは、投資家の信頼感が高まることで、価格が上昇傾向にある市場を指す。

資産市場における相場は、取引を通じて上下に変動する。価格が継続的に上昇すると、その期間の市場は強気相場あるいは「ブル」であると定義される。はっきりとした語源はわかっていないが、多くの場合、これは雄牛が角を下から上へ突き上げ攻撃する様子からきた言葉だと考えられている。強気相場は数ヶ月から数年にわたり続くことがあるが、具体的にいつまで続いたかということは事後にならないとわからない。価格が上がると、投資家がその後の価格上昇に対して楽観的あるいは「強気」になるため、信頼感が上昇する。

しかし、残念ながら投資家の信頼感は永遠には続かない。信頼感が低下すると急激な価格の下落が起きることがあり、弱気相場へと移行する。
 

2.

強気相場における投資

強気相場において、投資家は買い注文を最小限に押さえ、資産価格の上昇を待つことで利益を得ようとする。

強気相場に転じた市場で利益を得るため、投資家は上昇傾向のなるべく早い段階で株を購入し、その後価格がピークに達したところで売却しようとする。ブル・マーケットが継続している間は、損失が出ても一時的なものと考えられるため、投資家は利益に対する信頼度を維持したまま投資を継続する。

投資において広く使われる戦略の一つに「トレンド・フォロー」がある。これは、既に強い上昇トレンドにある財貨を選択することで、投資家が残りの上昇幅分の利益を手にしようとするものだ。もう一つ、ブル・マーケットでよく知られる戦略が「バイ・アンド・ホールド」だ。この戦略を使う場合、投資家は強気相場が続いている間ずっと資産を持ち続け、できるだけ価格が高くなったところで売却する。

とは言え、市場のタイミングを測るのは賢策ではないと考えられている。その代わりに、投資家が定期的に一定額を投資する「ドルコスト平均法」と呼ばれる考え方を用いることで、価格の調整局面や下落期間を通じて最大限の利益を実現する。
 

3.

弱気相場とは?

資産価格と投資家の信頼感、企業利益が低下した状態の市場を、弱気相場(ベア=bearish market)と呼ぶ。

「ベア」と呼ばれる弱気相場は、ブル・マーケットとは対照的に、熊が爪を振り下ろして攻撃するような状況を指す。一般的には、資産クラスが継続的に(およそ2か月以上)20%以上下落すると、ベア・マーケットに転じたと言われる。弱気相場は直近のピーク後に起こりやすく、数週間から数年に渡って続くことがある。

弱気相場では、多くの投資家が恐れ(fear)や不信(uncertainty)、疑念(doubt)を感じるため、これらの頭文字をまとめて「FUD」と呼ばれる。こういった理由から、経験が浅い投資家は弱気市場を避ける傾向がある。
 

4.

弱気相場における投資

ベア・マーケットはしばしば、投資家が時間をかけてロー・ポジション(低い構えの姿勢)を構築し、仮想通貨の次なる強気相場に備える機会と捉えられる。

弱気相場では損失に繋がるリスクが高いため、初心者が取り引きを行うには難しい状況とも言える。しかし、ベア・マーケットでの買い注文は、その後市場サイクルが変わり、資産価格が上昇に転じた時に成果を上げる。唯一の課題は、価格急落がいつまで続き、いくらまで下落するかが誰にもわからないことだ。つまり、最大のリスクは買い注文を出すのが早すぎたり遅すぎたりして、利益に繋がる投資機会を失うことだ。

これらの理由から、投資家は時間をかけた基盤作りを行うのが良いとされている。底値のタイミングを予測する代わりに、価格が下がる度にコツコツと資産を追加購入する。価格がさらに下がったとしても、その価格から新たな利益を得る方法だ。

経験豊富な投資家の間では、弱気市場における「ショート・セリング」(=空売り)という戦略も支持されている。投資家が仮想通貨を借り高値で売却し、その後価格が下がったところで買い戻すというものだ。
 

5.

市場の「ブル」と「ベア」を区別し、考慮することが重要な理由

異なる市場状況での取り引きを成功させるため&