英国の国際送金サービス企業ゼンドペイ(Xendpay)はリップルの決済ネットワーク「リップルネット」に参加した。リップルがこのほど発表した。

発表によれば、ゼンドペイはリップルネットを使い、タイやバングラディッシュ、マレーシア、フィリピンなどアジア地域へのクロスボーダー送金サービスを提供する。タイではリアルタイムの送金を実現したという。

ゼンドペイはイギリスや欧州、カナダ、インド、南アフリカなどで人気のある送金サービスという。これらの国々では移民コミュニティがあり、それらの人々に国際送金が使われていた。

しかし同社のイノベーション部門の責任者、バビン・バジェラ氏によれば、米ドル以外の手段で少額の送金については「大きな障害」があったという。現地の金融機関と提携し、APIを構築する必要などがあった。

今回リップルネットに参加することで従来の複雑な手続きを省き、マレーシアやバングラディッシュの現地通貨も使用できるようになった。顧客に対して、様々な現地通貨を提供でき、「新しい送金ルートが成長している」という。

また国際送金にかかっていた時間も、リップルネットで短縮できたという。従来は「タイバーツを送金する際には、処理に3~4日掛かっていた」が、リップルネットによって「タイへの送金の90%以上が10分以内に着金している」。

リップルネットへの参加企業は拡大している。今年7月には、南米チリの送金業者カレンシーバードがチリ企業としては初めてリップルネットに参加した

リップルネットは既に大手銀行や送金業者など200社以上が加盟しており、19年第2四半期は取引数が過去最高を記録した

【関連記事:チリ初 リップルネットに加盟 仮想通貨による低価格化・送金スピード改善に期待

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版