ウクライナ警察は、偽の仮想通貨取引所6か所を運営した容疑で4人の男を逮捕した。ブリーピングコンピューターが21日に伝えた


 容疑者は20歳〜26歳の男4人組で、偽の仮想通貨取引所を少なくとも6軒立ち上げたとされる。ユーザーを信じ込ませた上で、金銭を巻き上げていた。容疑者らは取引所を宣伝するために、オンラインレビューを捏造したりして顧客を呼び込んでいた。警察の話として記事が伝えるところによると、容疑者らは「プログラミング分野の特殊な知識やスキル」を持っており、「取引所サイトのコンテンツを管理するために独自のCMSシステムを作り上げていた」という。


 記事によると警察は、容疑者らの家宅捜索で、複数のコンピューター、フラッシュメモリー、スマートフォン、その他の装置を押収した。ウクライナ国家警察の報道官は、「これで偽装サイトが出尽くしたとは思わない」と述べた。現在当局では、偽の仮想通貨取引所で詐欺の被害に遭った経験はないか、ユーザーに情報提供を呼びかけている。


 昨日、米国証券取引委員会に対して、プレックスコープス社のオーナー、ドミニク・ラクロワ容疑者の資産を凍結するよう緊急の裁判所命令が出された。以前にも同様の命令が出ており、追加的措置となる。ラクロワ容疑者とパートナーのサブリナ・パラディ=ロイヤー容疑者は、昨年8月にプレックスコープスが実施したプレックスコインのイニシャル・コイン・オファリング(ICO)で、証券取引法違反を犯した罪に問われている。このICOでは「数千人の出資者」から1500万ドル(16億5000万円)を調達したとされる。


 今月前半、コインテレグラフは、カリフォルニア州ロサンゼルスのあるビットコイントレーダーが訴追に直面していることを伝えた。数百万ドル規模に及ぶビットコイン・法定通貨間の送金事業を無登録で運営した容疑だ。テレサ・テトリー容疑者(50)は、14年〜17年までlocalbitcoins.comへの掲載を通じて行われたこの闇取引で、年間30万ドル以上の収益を上げていたとされる。