リップル社に対する集団訴訟について米国のカリフォルニア州の地方裁判所の裁判官は、連邦レベルで引き続き裁判が行われるべきという判決を下した。仮想通貨業界で著名な弁護士ジェイク・チャービンスキー氏は、リップル社にとって「小さいが、意味ある勝利」だと評価した。
Ripple securities class action update: The Court has denied the plaintiffs' motions to remand. This means the case stays in federal court, a minor but meaningful victory for Ripple.
— Jake Chervinsky (@jchervinsky) 2019年3月1日
The plaintiffs will file an Amended Consolidated Complaint by March 30.https://t.co/4gdQVaCrlM
チャービンスキー氏が1日にツイッターに掲載した文書によると、カリフォルニア州北区の地方裁判所のフィリス・J・ハミルトン判事は、未登録の証券を販売したとしてリップル社、子会社のXRP II、リップルのガーリングハウスCEOなどに対して起こされている集団訴訟について、連邦レベルで裁かれるべきと命令した。
昨年11月、リップル社の弁護士は、集団訴訟の原告が地理的に点在しているため、州の裁判所で裁判が行われるできではないと主張。州レベルの裁判所から連邦レベルの裁判所に移管されることが決まったと報じられた。今回、カリフォルニア州の裁判所は、州レベルでの裁判所に差し戻すよう求めた原告側の主張を退けた。
原告側は3月30日まで苦情申し立ての修正を行うことになるという。
チャービンスキー氏は、昨年11月、「リップル社の弁護士は、州レベルの裁判所より連邦政府レベルでの裁判所の方が勝つ確率があると考えているのだろう」と解説していた。またコインデスクによると、企業を相手にした訴訟の場合、下級裁判所の裁判官や陪審員の方が原告に同情的とみる弁護士がいるという。
仮想通貨XRPの発行や分配をめぐりリップル社には集団訴訟が起こされている。原告側は、XRPは有価証券として登録されるべきだったと主張。またリップル社とCEOがXRPの売買によってリップルの価格を操作しているとも非難している。