ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いします。市場データはHitBTCから提供されています。
もしある資産クラスが悪いニュースでそこまで下落せずに、良いニュースで急騰するなら、強気トレンドのサインだ。ビットコインの最近の40%上昇には様々な理由が話されている。最も引用されているのは、今後2、3週間のうちにビットコインETF(上場投資信託)が承認される可能性だ。
しかし、過去3日間、米国証券取引委員会(SEC)は、ビットコインETFに関する判断を一つ延期し、一つを拒否した。
まだSECに申請中のETFはあるが、ウィンクルボス兄弟のビットコインETF申請が拒否されたことで、市場心理は落ち込んだ。この落ち込む具合から、我々は今後のトレンドがポジティブになるのか、ネガティブになるのか、ヒントが隠されていると考える。
ビットコインの強気派は、相変わらず今後の相場に対して楽観的だ。例えば、米ソーシャルメディア・レディットの共同創業者、アレクシス・オハニアン氏は、年末のビットコイン価格を2万ドル、イーサリアム 価格を1500ドルと予想した。
我々も強気派だが、慎重な分析をしたいと思う。目的は読者に最もリスクの低い方法で利益を最大化する方法を示すことだ。
BTC/USD
ビットコインにとって、7750ドルは強い上値抵抗線として存在してきたが、今後は力強いサポートとして機能するだろう。
7750ドルというサポートレベルからの力強い反発は、投資家たちが押し目買いを狙っていたことを示している。それより下落すると考えていたトレーダーは驚いているだろう。そうしたものたちが、強気相場の時にも群れをなしやすい。
もし8566.4ドルを超えたら、1万ドルまでの上昇する可能性が高まる。しかし、すんなりと1万ドルに到達するのは難しそうだ。8888ドルと9375ドルでレジスタンスに直面するだろう。ゆえにそうした水準で利益確定をすることをオススメする。もし、8566ドルを越えるのに失敗したら、8400ドルで少し利確して、6650ドルで始めたロングポジションのストップロスを7400ドルまであげてもよいだろう。
もし、BTC/USDが7750ドルを下回れば、我々の強気な見方は無効になる。
ETH/USD
イーサリアムは、過去3日間、50日間SMA(赤色)を超えられていない。現在、トレンドラインでサポートを受けている。
ETH/USDは、左右対称の小さなトライアングルを形成している。もしこのトライアングルを打ち破ることができれば、500ドルを越える可能性が高まる。一方、もしトレンドラインを割ることになれば、404ドルまで下がるかもしれない。
トレンドラインは、12日から存在していて、そこからの反発はありえると考える。よって我々は、現在のロングポジションを維持しつつ400ドルをストップロスにすることを進める。
XRP/USD
リップルは、1ヶ月以上、0.4242ドルと0.51978ドルの間で保合の状態が続いている。過去6日間はそのレンジの底付近で取引されてきた。現時点では力強い買いが入っていないのだろう。
もし今後2、3日のうちに0.47ドルを超えなければ、XRP/USDは0.4242ドルを下回るかもしれない。そうなれば弱気のサインなので、0.33ドルまで下がる可能性もある。
上昇局面においては、0.51978ドルが依然として強いレジスタンスとして機能する。もし、先ほどのレンジの上値付近で推移できれば、強気のサインだ。もう少し様子を見てから買い推奨をしたいと思う。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは、過去3日間、ダウントレンドラインを越えることに失敗した。このため現在、サポートとして機能している20日間EMA(青色)を下回る可能性も出てきている。
745ドルにある小さなサポートを下回れば、 BCH/USDは670ドルまで下落するかもしれない。上昇局面では、838.9139ドルと934.2316ドルの間が強いレジスタンスゾーンとして立ちはだかるだろう。
我々は、現在のロングポジションを維持しつつ、650ドルより下にストップロスを置くことを提案する。2、3日間後にポジションを閉じて、ストップロスをより高くおこう。
EOS/USD
EOSは、6.8926ドルと9.4456ドルのレンジ相場から抜け出せていない。このレンジにある限り、買い場はないと考える。
もしEOS/USDがレンジを突破したら、それが最初の強気のサインになるだろう。そうなれば、11.9986ドルに到達するだろう。ただその場合、11.64ドルがレジスタンスになると考える。一方、6.8926ドルを下回れば、4.3396ドルまで下落するかもしれない。その際、5.1ドルが小さなサポートとして機能するだろう。我々は以前の推奨を据え置く。
LTC/USD
ライトコインは、過去10日間、80ドルと91ドルの狭いレンジで保合が続いてきた。過去1ヶ月で見ると、74.074ドルと91.146ドルという広いレンジで動いている。
もし91.146ドルを超えたら、LTC/USDは107ドルまで上昇するだろう。その際には、長期のダウントレンドラインが大きなレジスタンスとなって立ちはだかりそうだ。
もし74.074ドルを下回れば、弱気相場が始まるだろう。まずはレンジ相場を抜けるまで待とう。レンジ内にいる期間が長くなればなるほど、その後の上昇が強くなるだろう。
ADA/USD
カルダノは、上値抵抗線の0.181617ドルの突破に苦戦している。現在、小さな下降トライアングルを形成していて、0.153807ドルまで下がれば完成する。この弱気トレンドが続けば、6月29日につけた安値である0.109567ドルまで下がるかもしれない。よって我々は、現在のロングポジションのストップロスを0.14ドルに置くことを勧める。
ADA/USD は、ダウントレンドラインを突破して0.181617ドルを超えたら、強気相場になるだろう。その際の最初のターゲットになるのは、0.23ドルだ。
他の可能性としてあげられるのは、0.15307ドルと0.181617ドルでの保合が続くことだ。しかし、弱気トレンドの傾向が見られるため、我々はストップロスを高めに置き直してリスクを減らすことに決めた。
XLM/USD
ステラは0.38ドルまで上がると思っていたが、25日に0.36ドルまでしか上昇しなかった。
0.36ドルからの下落がアップトレンドラインで止まった。これは、ポジティブなサインだ。0.36ドル越えに再び挑むだろう。もし成功したら、XLM/USDは0.38ドルまで上昇するかもしれない。
もし20日間EMA(青色)を下回れば、我々の強気な見方は無効になる。現在のロングポジションのストップロスを20日間EMAの直すことを勧める。
IOTA/USD
IOTAは0.9150ドルのサポートラインから何回も復活したが、強気派に勢いがなくなっている。
というのも数回に渡った反発の際に、20日間EMA(青色)を超えられなかったからだ。このため、下降トライアングルを形成することになり、0.9150ドルまで下がればそれは完成してしまう。そうなれば、0.5175ドルまで下がる可能性が出てくる。この際、0.666ドルでサポートを一時的に得られる。我々は現在のロングポジションにおいて、ストップロスを0.8850ドルに置くことを提案する。
IOTA/USDがダウントレンドラインを突破して、1.33ドルを越えて勢いをつけられれば、それが最初のポジティブな兆候になる。
TRX/USD
トロンは、50日間SMA(赤色)とダウントレンドラインという強固なレジスタンスに直面している、。レンジもダウントレンドラインと0.0031ドルと狭くなってきている。
もしダウントレンドラインを突破できれば、0.044ドルと0.0052で小さなレジスタンスを経て、0.056ドルまで上昇する可能性がある。一方、もし12日の安値を下回ることになれば、TRX/USD は0.0228ドルまで急落するかもしれない。買い場が現れるまで静観することにする。