中国の中央銀行、中国人民銀行は、中国国内で運営されている違法な仮想通貨取引所の取締り強化を発表。ビットコインは一時7000ドル近辺まで下落した。

中国人民銀行の上海本部が22日に発表した声明文では、上海での仮想通貨関連の事業活動に関して監視や取り締まりを強化するとし、一般市民に仮想通貨は資産リスクや投機リスクがあると警告を発した。

10月25日の習近平発言をきっかけに、ビットコインなどの仮想通貨相場は急騰していた。人民銀行の上海本部は「最近、ブロックチェーン技術促進の過程で、仮想通貨の登記が上昇の兆しを見せている」と指摘する。中国での仮想通貨の盛り上がりに対して牽制する意図があるとみられる。

声明文の中では「仮想通貨に関連する事業体への監視・取締りを行い、関連するリスクを迅速に解決する」としている。

既報の通り、中国の深セン市でも金融リスク改善を目的に仮想通貨の投機的活動に対する取り締まりに乗り出している。

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中国人民銀行の発表が英語圏のツイッターでも伝わると、ビットコインはさらに下落した。

ビットコインは一時7000ドル近辺まで下落した。足元では7100ドル台で推移している状態だ。

Cryptocurrency market daily performance

出典: Coin360

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン