中国富裕層向けメディア「胡潤百富(フルン・レポート)」が発行した世界各国の長者番付の最新年間ランキングレポートで、仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)が仮想通貨業界でトップとなったことがわかった。これまでトップだった仮想通貨マイニング事業ビットメインの共同創業者ミクリー・ザン・ケチュアン氏を抜いた。
レポートは26日に発表。CZ氏、ケチュアン氏のほかに、OKグループ創業者の徐明星(スター・シュー)氏、リップル共同創業者で元CEOのクリス・ラーセン氏、フォビグループ創業者のリー・リン氏、コインベースCEOのブライアン・アームストロング氏がランクインした。
ケチュアン氏は1年で資産が10億ドル(約1100億円)減少したことが影響した。同氏は昨年、ビットメインを突如解雇された。一方のCZ氏は2019年の13億ドルから2020年のランキングでは26億ドルと倍増した。
仮想通貨・ブロックチェーン業界のリストは以下の通り。
- 1位:ジャオ・チャンポン氏(バイナンスCEO) 26億ドル
- 2位:ミクリー・ザン・ケチュアン氏(ビットメイン共同創業者) 16億ドル
- 3位:徐明星氏(OKグループ創業者) 14億ドル
- 4位:クリス・ラーセン氏(リップル共同創業者) 13億ドル
- 5位:リー・リン氏(フォビグループ創業者) 11億ドル
- 6位:ブライアン・アームストロング(コインベースCEO) 10億ドル
全体トップはジェフ・ベゾス氏、中国が急増
全体では中国圏の躍進が際立った。
億万長者の居住国別で見ると、香港と台湾を含む中華圏は昨年から141人増えて、合計799人。米国は42人増の626人だった。日本は6人増の44人。
長者番付トップは米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が1400億ドルで、3年連続で首位をキープした。中国のトップはアリババグループ創業者のジャック・マー氏で資産は450億ドルで21位だった。
都市別では北京が110人で5年連続で1位、ついでニューヨークが98人、上海が83人で3位だった。東京は30人で18位。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン