ニューヨーク拠点のブロックチェーンスタートアップ、フレクサ(Flexa)は、小売店向け決済ネットワーク構築に向け、1410万ドル(15億7500万円)を調達した。同社が4月11日に公開したプレスリリースで述べた。

同プレスリリースによると、フレクサは、初期段階のトークンファンド1kxや投資会社アクセスベンチャーキャピタル、ニマキャピタル、ヘッジファンドのパンテラキャピタルなどから資金調達を行った。

フレクサは、コストや諸経費、不正などの削減できるブロックチェーンを基盤とした小売店向けの決済システムを構築するとしている。また、顧客がすでに保持している仮想通貨を操作管理できるモバイルアプリを公開する予定だという。これが実現すれば、例えばコーヒーショップやショップなどでも仮想通貨で支払うことが簡単になる。

ニュースサイト、ザ・ブロックがフレクサのテイラー・スポルディングCEOの話として伝えたところによると、同システムはApple Payと似た機能で、顧客は店で商品を購入する際にQRコードを使って決済することができる。販売店側も既存のシステムのままでハードウエアやソフトウエアなどのアップデートの必要もない。仮想通貨保有者と小売店側のギャップを埋めることがフレクサの狙いだという。

スポルディング氏は、「グローバルな仮想通貨決済の不正およびコスト対策がもたらす利点は大きい。しかし、販売側と消費者へ適応するには多くの障害もある。フレクサはこれを変える」、と述べている。

ブロックチェーン技術は、小売業界でも幅広く適応されるようになった。米国のフード&ドラッグチェーンのアルバートソンズ・カンパニーズは、IBMのフードトラスト・ブロックチェーン基盤を利用して、ロメインレタスを扱うサプライチェーンのトラッキングをすると発表している。今後他の商品にも適応する予定だとしている。

先月、全米豚肉委員会は、ブロックチェーンのスタートアップ企業ripe.ioが豚肉サプライチェーン向けブロックチェーン基盤のテスト使用に向けた提携発表している。表面上は、同委員会はこのブロックチェーン基盤のエコシステムを使って、サステナビリティや食品安全基準や家畜衛生、環境保護などの管理や評価することが可能になる。

 

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 US Startup Raises $14.1 Mln for Blockchain-Based Payments Network for Retailers