中国メディアの報道によると、韓国の仮想通貨取引所アップビットの中国人ユーザーの多くが、昨年12月以、韓国ウォンを引き出すのが困難な状況となっている。アップビットは2月19日、主に顧客確認(KYC)と税金面で、外国人ユーザーによる出金には厳しい規制があるからだと発表した

アップビットは昨年12月中旬以来、KYC対応を強化。すべての必要文書の提出してKYC対応を完了した外国人メンバーへの規制を解除したとしている。しかし12月末に税金関連の問題が発生し、取引所内で課税する項目の確認などを開始し、外国人による出金に遅延が生じているとしている。

「アップビットは、正確な税基準の確認を税当局と綿密に取り組んでおり、専門家が国による税基準を確認している」

しかし、中国などの多くのユーザーは、現在の出金に関する規制は税金などとは無関係で、同社は深刻な金融トラブルに陥っているのだと見ているという。アップビットに詳しい弁護士は、中国メディアに対し、アップビットの代表らは税補填のため外国人ユーザーの出金額の20%を使用したと述べている。

アップビットは昨年11月、5000万ドル(約56億円)相当にあたる34万2000ETHの深刻なハッキング被害にあったとしていた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

【関連記事:被害額は約53億円、韓国の仮想通貨取引所アップビットがハッキング被害公表

【関連記事:ハッキング受けた仮想通貨取引所アップビット、ウォレットのセキュリティアップグレード完了

【関連記事:韓国の仮想通貨取引所ビッサム、シンガポールの取引所ビットマックスと提携 研究開発で協力