ブロックチェーンの非営利組織、IOTA財団は、仮想通貨ウォレット「トリニティ」を公開した。7月2日に発表した。
発表によると、トリニティのベータ版は16万件ダウンロードされ、約18億ドル(約2000億円)超相当のIOTAが取引されたという。サイバーセキュリティ企業のSixGenが同アプリの精査を行ったとし、使いやすさと安全面の両方が改善されたとしている。
今回の発表によれば、トリニティは、ソフトウェアウォレットとして、レッジャーのハードウェアウォレットと互換性がある。レッジャーは2018年からIOTA財団と連携している。その他の特徴としては、オープンソースのパスワードマネージャーKeePassのセキュリティと暗号化、生体認証、日本語を含む25カ国語への対応などがあり、Mac、ウインドウズ、Linux、iOS、アンドロイドで展開している。
IOTA財団は最近では、食品追跡向けにプライモリティ社と提携したり、ファッションサプライチェーン向けに「ALYX(アリクス)」といった会社とも協力している。
IOTA(アイオタ、MIOTA)は、モノのインターネット(IoT)で使用するために設計された仮想通貨の1種。機械間で相互作用するエコシステムが拡大する中、その中でのトランザクションを促進する暗号プラットフォームとなると自らを定義。ブロックやマイニングといったブロックチェーン技術のベースとなるものを使用せず、有向非巡回グラフ(DAG)を活用するモデルであるのが特徴だとされる。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版