ブロックチェーン基盤のゲームプラットフォーム「ユニトピア」は、投資企業および金融サービス企業から500万ドル(約5億5900万円)の出資を受けた。中国の仮想通貨関連メディア「ビシジー・コム」が4月22日に報じた。

ユニトピアは、中国のゲーム開発企業エレクトロニック・ソウルのブロックチェーン研究部門にあたり、スイム・フォンホワ・ファンド、リンク・フイ・キャピタル、ジュン・ジョイント・ベンチャー、デジタル・チェーン・キャピタル、スーパー・ブレイン・ファンドの5社から500万ドル(約5億5900万円)の資金提供を受けたと伝えられている。

ユニトピアは、今回得た資金をブロックチェーンゲームの研究開発の促進や業界の成長促進に使用するという。同社は、ユーザーがゲームを購入しプレイできるゲーム配信プラットフォーム「スチーム」のブロックチェーン版を作成することを目指しているそうだ。

またユニトピアは、同社プラットフォーム上のすべてのゲームは分散型アプリ(dApps)にあたり、ゲームの収益はスマートコントラクトを用いて管理されると主張している。

2019年4月上旬、ブロックチェーンゲーム開発企業ルシッド・サイトは、同社製品を従来のゲームプラットフォームに拡大するために1100万ドル(約12億3000万円)を調達した。家庭用ゲーム機、PC、スマートフォンなどを対象に、同社ブロックチェーンゲームを移植するためのツール「スカーシティ・エンジン」を開発する予定だ。

ブロックチェーン関連スタートアップ企業、アニモカ・ブランドは2019年3月、カーレースゲーム「F1デルタ・タイム」開発に向けて、フォーミュラ1(F1)と世界的な規模のライセンス契約を締結したと発表した。F1デルタ・タイムは、ノンファンジブル・トークン(NFT)を活用したものになるという。アニモカは、ブロックチェーンゲームがF1ファンの関与を深めると同時に、新技術への投資によりファン体験を向上させるというF1オーナー「リバティー・メディア」の目標と一致していると主張した。

また、仮想通貨のインデックスを提供するアルトデックス(AltDex)が2019年4月、ゲーム関連トークンを紐づけた仮想通貨インデックス(指数)「アルトデックス・ゲーミング・インデックス」を立ち上げたと発表した。このインデックスは、ビデオゲーム、eスポーツ、その他類似のdAppsに関連するブロックチェーン基盤プロジェクトの暗号通貨とトークンを追跡するように設計されている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Gaming Firm Unitopia Raises $5 Million to Create Blockchain Equivalent of Steam