マルタに本拠を置く仮想通貨取引所OKExが、「永久スワップ」取引と銘打ったデリバティブ商品を立ち上げた。同取引所が12月3日に発表した

永久スワップはOKExが開発したピアツーピアの仮想通貨デリバティブ商品で、ユーザーはデジタル資産の価格が上昇するか下降するかを予測することになる。その仕組みは発表を読む限り先物取引と極めてよく似ているが、満期日がなく日次精算を行う。スワップ契約の額面価格は100ドル分のビットコイン(BTC)と同額となっている。

発表によると、この新規のデリバティブ商品によりユーザーは永久スワップ、先物取引、現物取引をマージン取引とレバレッジ取引の両方で行うことができる。OKExは永久スワップ取引を12月11日に開始する予定だ。

OKExのレニックス・ライ金融市場担当ディレクターは次のように述べている。「ユーザー諸氏に注意して欲しいのは、このトレードではレバレッジを大きく効かせることができる点だ。リスクコントロール戦略の構築が極めて重要になってくる」。

10月、OKExは流動性と出来高が低い取引ペアを50以上上場リストから削除した。11月後半、同取引所は「流動性の低さ」を理由に取引ペアの第2陣をリストから削除すると発表した。「安定したトレード環境を整備し」トレーダーに「最良の取引体験を提供する」ためだとしている。

11月後半、仮想通貨取引所大手フォビが「フォビ デリバティブ市場(Huobi DM)」を開設した。顧客は仮想通貨価格の上昇と下落の双方を対象として先物取引が行える。