米国の仮想通貨取引所コインベースの機関投資家向け仮想通貨カストディ(保管)サービス部門が、仮想通貨テゾス(XTZ)のサポート開始、さらに2019年第2四半期に、分散型自律組織(DAO)メーカーDAOのシステム管理トークン「メーカー(MKR)」を追加することを発表した。同社ブログにおいて、3月29日に明らかにした

コールドウォレットを組み合わせた、同社の機関投資家向けサービス「コインベース・カストディ」は、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用した仮想通貨における「ステーキング」に対応したサービスを拡大しようとしている。PoSでは、仮想通貨の保有量(ステーキング)の多寡により、仮想通貨の維持・管理にかかる作業に対する報酬が得やすくなる。

またコインベース・カストディのコールドウォレットを介することで、投資家はコインベースを規制された仲介者として、XTZなどのネットワークに参加できるようになるという。

コインベースのブログによると、XTZ共同設立者キャスリーン・ブレイトマン氏は、「コインベース・カストディを介したXTZステーキングは、機関投資家が信頼できる安全な参加方法、ブロックチェーン・ネットワークにおいて積極的な役割を果たせるコールドウォレット管理者といった、これまで強く求められていたニーズに応えるもの」と指摘し、さらに次のように述べた。

「「電子的な共同体」を創造するという我々の使命の達成は、すべての人々の参加を促進することを意味しており、コインベース・カストディを介した機関投資家も含まれる。」

またコインベースは、分散型自律組織(DAO)のメーカーDAOのシステム管理トークン「メーカー(MKR)」も同様にサポートすることを明らかにした。ブログ記事は、「2019年第2四半期に、コインベース・カストディの顧客は、異なるブロックチェーンを結ぶ相互運用ネットワーク「コスモス(COSMOS)」の検証に加えて、メーカーDAOの提案やXTZの修正案に対する投票を行う予定」と結んでいる。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Coinbase Custody Begins Staking Services With Tezos, Maker to Follow