仮想通貨取引所ビットメックスの3人の共同設立者に加えて、別の幹部がニューヨーク南部地区の米国連邦地方裁判所で有罪を認めた。U.S. v. Hayes et al.という見出しの裁判は2年間続き、ビットメックスの経営陣は米国銀行秘密保護法違反で起訴された。

8日のウォールストリートジャーナルによると、ビットメックスのビジネス開発責任者だったグレゴリー・ドワイアー氏が、法廷で銀行秘密保護法違反の罪を認めたという。司法取引の一環として、ドワイアー氏は15万ドルの罰金を支払うことになった。

この展開について、マンハッタン弁護士のダミアン・ウィリアムズ氏は次のようにコメントした。

「今日の罪状認否は、仮想通貨取引所の管理権限を持つ従業員、そのような取引所の創設者に劣らず、銀行秘密法の下でその義務を故意に無視することはできないということを明らかにした」

ウィリアムズ弁護士が言及している創設者たちは全員、すでに先に有罪を認めている。元CEOのアーサー・ヘイズ氏と共同創設者の1人であるベン・デロ氏は2022年2月24日に罪を認め、3人目の共同創設者であるサミュエル・リード氏は2週間後に嘆願書を提出した。

ヘイズ氏は2年の保護観察、デロ氏は30カ月の保護観察、リード氏は最長で5年の禁固刑を言い渡された。リード氏は単独で1000万ドルの罰金を支払うことに同意し、同額をヘイズとデロが共同で支払うことになる。

ビットメックスの共同設立者3人とドワイヤー氏に対する告発は2020年に行われた。検察は、セーシェル法人化した取引所が、米国人ユーザーのサインアップを阻止するのに十分な努力をしなかったとして、米国市場からの虚偽の撤退を非難した。