仮想通貨取引所ビットフィネックスは、同社カスタマーサポートの担当者がハッキング被害に遭ったと発表した。同社は取引所自体はハッキングされておらず、顧客資産も失われなかったと強調している。事件が発生したのは先週(10月30日〜11月5日)だった。
ビットフィネックスは世界の仮想通貨取引所ランキングでトップ10に入る老舗取引所で、ビットコイン、イーサリアム等仮想通貨の取引高が高い。
ビットフィネックスによると、今回の事件によりビットフィネックスのユーザーに対するフィッシング攻撃が増加したが、被害は少なかったという。
また、幸いにもカスタマーサポート担当者は社内の情報にアクセスする「上級権限」を持っておらず、ヘルプデスクチケットへのアクセス等も制限されていたとしている。
「サーバーやウォレット、データベースのインフラは一切アクセスされていない」(ビットフィネックス社声明)。
「プラットフォーム上の顧客資産は一切リスクにさらされておらず、パスワード情報もアクセス可能ではなかった。影響を受けた顧客アカウントのほとんどは空またはアクティブでない口座だった」。
ビットフィネックスは問題はすでに解決したとし、事件の再調査、侵害された情報の検討、影響を受けた顧客への連絡を行っているという。
同社は警察等に通報し、フィッシング攻撃の犯人を追跡するために調査当局と協力する予定だ。
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