ビットコインの分岐案であるSegWit2xへの支持を撤回する仮想通貨取引所が増える一方で、新たな分岐の可能性が持ち上がっている。「ビットコインシルバー」とよばれる分岐案だ。

ビットコインゴールドがBTC (ビットコイン) ブロックチェーンから分岐して1日も経たずに、ビットコインシルバーの開発者は、世界最大の仮想通貨関連オンライン掲示板ビットコイントーク上の書き込みで、「ビットコインを再び分散化させる」意思を表明した。

「ビットコインシルバーは、世界中の多くの人が、広く手に入る消費者向けの一般的ハードウェアを使うことでマイニングの過程に参加する機会を提供する」

現時点で技術的な詳細は不明だが、ビットコインシルバーはビットコインキャッシュ式の流通方法を採用。今年12月にビットコインの秘密鍵所有者 に提供される。分岐が発生する正確なブロック番号は未定だ。

間近に迫るSegWit2xの分岐をめぐる不透明な状態が消費者と企業の双方の心理を覆い続けており、ビットコインは、ビットコインゴールド誕生後の24時間でおよそ8パーセントを失った。

SegWit2xへの対応案が毎日のように主要な関係者から出ているが、意見は様々だ。

水曜日、取引プラットフォームのANXPROは、「ビットコインからのSegWit2xの分岐を近いうちに支持することはない」と語った。

「安全性と安定性が常に最優先。ANXPROは現時点では、未確認で不安定なブロックチェーンを支持することはできない」と、ANXPROはユーザーへのメールで述べた。

(また1社がニューヨーク合意を放棄。@ANX_PROは、ビットコインからのSegWit2xの分岐を近いうちに支持することはないそうだ。)

これに先立って米主要取引所のコインベースはSegWit2xに関する立場を180度変更、CEOのブライアン・アームストロングは「明確さ」が足りなかったことを謝罪している。