起業家のウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)が、仮想通貨ライトコイン(LTC)のカストディ(資産管理)と取引サービスを行うことを規制当局から認可された英国への進出も報じられたジェミニだが、着実に米国国内での取引規模の拡大のために歩みを進めているようだ。

ジェミニの技術担当副社長であるエリック・ワイナー氏は、10月13日午前9時30分(EDT/米国東部夏時間、日本時間13日22時30分)をもってジェミニでライトコインのアカウントへの入金が可能になると発言。10月16日午前9時30分(EDT、日本時間16日22時30分)よりライトコイン取引を利用できるようになるという。

ライトコインは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、Zキャッシュ(ZEC)とともに同プラットフォームがサポートする4番目の仮想通貨になる。それぞれ米ドルとの通貨ペアの取引が可能になる

ワイナー氏によると、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の監視下でのジェミニの「金融コンプライアンスと受託者責任」の徹底を強調。また、NYDFSとの密接な連携によりライトコイン取引のサポートが可能になったことと、同取引所が「安全性第一」のアプローチをとりながら拡大し続けることに言及している。

最後に同記事は、ビットコインキャッシュ(BCH)へのサポートについても12日に発表する予定だったことを明かしているだが、11月中旬に予定されている「起こり得る1回以上のハードフォーク(分裂)」に関するビットコインキャッシュのコミュニティにおける高い「不確実性」により、ジェミニは同仮想通貨へのサポート開始を延期することを決めたという。

「(現在議論されている)ハードフォークのいくつかには、ジェミニが安全にビットコインキャッシュをサポートするのに必要となるリプレイアタック対策が欠如している。この状況により、ハードフォークが完了してビットコインキャッシュのエコシステムの健全性を評価できるようになる11月末までビットコインキャッシュの入金、出金、取引サービスの開始を延期する」