中国の習近平国家主席によるブロックチェーン中核戦略発言は、なぜビットコインにとって追い風なのか?WEB3系の米仮想通貨投資会社メープル・リーフ・キャピタルは、3つの理由をあげた

①中国のトップダウンはすごい

習主席の鶴の一声は凄まじい。中国の政策は、習主席が音頭を取って下部まで一気に浸透する。メープルによると、「習主席がトーンを決め、政策と補助金が追従し、最終的に地方で詳細が決められる」。「突然、全ての企業がブロックチェーンの可能性について話しだし、CCTVでは毎日ブロックチェーンに関して放送され、大学は関連コースを開設し、K12(幼稚園から高校卒業までの期間)の教育素材は書き直されてブロックチェーンの基本が盛り込まれる」(メープル)。

②もはや「詐欺」ではない

習主席の発言以降、仮想通貨・ブロックチェーンが報道機関によって『詐欺』と呼ばれることはなくなる。もし逆らえば「自殺行為」である。メープルによると、「世間のイメージは180度転換する」。

③「ビットコインを無視してブロックチェーン勉強は不可能」

つまるところ、ビットコインを無視してブロックチェーンを勉強することは不可能だ。結局のところ、ブロックチェーンの適用例で一番成功しているのはビットコインだ。メープルは「スタートアップや補助金の受け取り手にとって、BTCに少しも投資しないと考えることは不可能」とみている。

日本を含め業界の一部では「ビットコインではなく、ブロックチェーン」と唱える風潮がある。

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メープルは、ビットコインの半減期が供給面で重大なイベントである一方で、今回の習主席発言は需要面で同等に重要なイベントになったと総括した。

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