スタンダードチャータード銀行は、米国で現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)が承認されれば、ビットコイン(BTC)が2025年末までに20万ドル近くに達する可能性があると予測している。
スタンダードチャータードは2024年末までに43万7000~132万BTCが米国上場の現物型ビットコインETFに保有されると見ており、これは500億ドルから1000億ドルの流入に相当すると推計している。
「ETF関連の流入が予想通りに実現すれば、2025年末には20万ドルに近い水準が可能だ」とデジタル資産部門のジェフ・ケンドリック氏と貴金属アナリストのスキ・クーパー氏は1月8日のレポートでのべた。このレポートはX(旧ツイッター)で共有されている。
ケンドリック氏とクーパー氏の20万ドルという予測は、ビットコインが現在の価格4万7000ドルから4.3倍増加することを意味している。しかし、スタンダードチャータードのアナリストは、2004年11月に金のETPが開始された後、7~8年でこの4.3倍の数値に達したことを指摘している。
「我々はビットコインが米国の現物ETF承認の結果として同様の価格上昇を享受すると予想しているが、ビットコインETF市場がより迅速に発展するという見方から、これらの利益はより短い(1〜2年)期間に実現すると見ている」と彼らは語った。
彼らはまた、現物ビットコインETFの承認をビットコイン参加の「画期的な瞬間」と見なしている。
さらに、最新のビットコイン価格予測が、2024年末までに10万ドルに達するという12月の予測と一致しているとも彼らは指摘している。
一方で、ビットコインETFに対する投資家の関心が高まる中、業界の専門家はビットコインの強化されたファンダメンタルズも価格評価の際に考慮すべき別の要素であると指摘している。
プラグマティック・ブロックチェーン・リサーチのブロックチェーン戦略家ジェイミー・クーツ氏は、1月8日にCryptoQuantの「ビットコインネットワーク活動」対「ビットコイン価格」の対数グラフを引用し、「新しいユースケースであるインスクリプションを含め、ビットコインのネットワークのファンダメンタルズは2016年から2017年のサイクル以来、最も強い」と主張した。
クーツ氏はさらに「BTCはまだピーク時から40%下落している」とし、「過小評価されている」と述べた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン