米国のバイデン次期大統領は米証券取引委員会(SEC)の委員長候補を決定したようだ。

ロイター通信の12日の報道によると、ゲイリー・ゲンスラー氏がSECの委員長に任命されることになったという。ゲンスラー氏はトランプ政権時代にマサチューセッツ工科大学(MIT)で仮想通貨やブロックチェーンに関して教えるなど、仮想通貨に造詣が深い人物として知られている。

また、同氏はオバマ政権時代に商品先物取引委員会(CFTC)の委員長を務めたほか、2008年の金融危機後のドッド=フランク法(米金融規制改革法)の整備に尽力した。

ゲンスラー氏が指名されれば、民主党多数の上院が承認することになる。

12月に委員長を退任したジェイ・クレイトイン氏は、任期中にICOに関して厳しい態度をとってきた。同氏の在任期間中に仮想通貨は証券に該当しうると初めて宣言。現在リップル社に対し「未登録証券であるXRPを販売した」と訴訟を起こしたのもクレイトン氏在任期間中のことだ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン