決済大手のペイパル(Paypal)のダン・シュルマンCEOは28日、2021年第2四半期の決算発表で、同社が開発を進めている仮想通貨対応の「スーパーアプリウォレット」のコードがすでに完成しており、今後数カ月で米国で立ち上げられると明らかにした。

スーパーアプリ・ウォレットは、高利回りの貯蓄機能、口座振替資金への早期アクセス、メッセージング機能とともに「新たな仮想通貨機能」などを備えているという。シュルマン氏は、ウォレットについて「高度なAIと機械学習機能によって駆動するユニークなものになる」と述べた。

ペイパルは、6月30日時点のアクティブユーザーアカウント数が4億を超え、2021年第2四半期の総支払額が3110億ドルに達したことを報告。また、新たに1450万のアクティブアカウントを追加し、ユーザー数は3億9200万人となった。4月に仮想通貨取引を開始したペイパル傘下の決済会社Venmoは、2021年第2四半期の総支払額が約580億ドルで、アクティブアカウント数は7600万だった。

シュルマンCEOは、「当社は、消費者が仮想通貨を資金源として利用できる数少ない決済会社の1つ。Venmoでも仮想通貨の採用と取引が盛んに行われている」と述べた。